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*
「俺もここで食べていい？」
「あ、うん、いいよ！」
そう返すとあの優しい笑顔を浮かべて、私の近くにドスッと腰を下ろした。
いや、会いたいなって思った時にくるなんて…
松村くんはどこぞのスーパーヒーローなんですか？
「屋上ってこんな簡単に入れるんだ」
「うん、全然誰も来ないけど」
「へぇ、良い所見つけちゃったな」
松村くんはそう言って焼きそばパンを齧った。
「焼きそば好きなの？」
「ん？あぁ、今日これしか残ってなくて」
「そうなんだ」
「うん、完全に出遅れた」
確かにうちの購買のパンの競争率半端ないもんな。
また寝てたの？って聞くと、
あ、バレた？って子供っぽく笑う。
「ていうか、なんで1人でご飯？
友達居ないの？」
「ふは、そんなバッサリ聞く？」
「え、あ、気にしてたらごめん」
「いや、普通に居るよ、友達」
「そっか」
「騒がしい奴らと一緒にいるからね、」
あ、でもあいつら以外にはいないかも、
そう言いながらまた焼きそばパンを口に放り込む。
そうだよね、さすがに友達居るよね。
「白石はご飯1人？」
「…うん、1人」
「1人が楽、とか？」
「ううん…私友達居ないの」
はっきり口に出すと、
なんだかすごく現実味を帯びて悲しくなった。
それを紛らわすように大好きなハンバーグを口に入れる。
松村くんは少しだけ驚いた顔をした。
…気まずくさせちゃったかな？
「ごめんなんか、変なこと言った」
「いや。
じゃあ俺、白石の友達第1号だね」
「え…」
松村くんの言葉に驚いて思わず見つめると、
あれ、違った？って少し焦った顔をする。
「ううん、違わない、！」
「だよね、良かった」
そう言って、ほっとした表情を浮かべる。
安心したのは、私も同じだ。
「…私、松村くんが友達って思ってなかったらどうしよう、って思ってた」
「え、なんで」
「なんでだろ。
友達ってどうやって作るんだっけって思って」
「んー、そっか」
すごいな。
昨日から松村くんは、私が欲しい時に欲しい言葉をくれる。
私の気持ちを軽くしてくれる。
たまたまかな。
でも、私にはヒーローにしか見えないよ。
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紺(プロフ) - れもんそーだ。さん» ありがとうございます！！どちらも読んでいただけてめちゃくちゃ嬉しいです…！更新頑張ります〜！ (2021年3月16日 19時) (
レス) id: 3408c8acc6 (このIDを非表示/違反報告)
れもんそーだ。(プロフ) - 初コメ失礼します！本編ももちろん大好きなのですがこっちの方もものすごく好きです！(北斗担)これからも更新頑張ってください！応援してます！ (2021年3月16日 15時) (レス) id: 5fd0f5da98 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - mさん» いつもありがとうございます！！これからまた少しずつ更新します*^^* (2021年2月7日 19時) (レス) id: 3408c8acc6 (このIDを非表示/違反報告)
m(プロフ) - 待ち遠しくて仕方なかったので嬉しいです（ ; ; )♪戻ってきてくださりありがとうございます！！ (2021年2月6日 23時) (レス) id: 221e623956 (このIDを非表示/違反報告)
紺(プロフ) - mさん» いつになるかはっきりとは言えないんですけど登場する予定です！！ (2021年1月21日 17時) (レス) id: 3408c8acc6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紺
| 作成日時：2021年1月11日 20時
