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別に、男子に全く免疫がないとかではない、けど。普通の女の子だから。
普通に動揺すんのよ、こういうことされると。
( やっぱ爆モテくんは末恐ろしいわ、 )
「 Aちゃんってさ、好きな人とかいる？ 」
「 ……え" 」
「 んは、何その声 」
「 いや急だからビックリして 」
「 別にいーじゃん、恋バナしよ。恋バナ 」
ごめん、じゅったんからまともな恋バナが聞けるとは思えないんだけど。
偏見は良くないって分かりつつも、ちょっと気が引ける。
「 ……言い出しっぺからどうぞ 」
「 あ、そうくる？ 」
聞いて驚くなよ？ってじゅったん。
大丈夫。実は今三股掛けてるんだよねとか言われても驚かないよ。
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「 ……実はさ。一年ぐらい片思いしてんの、俺 」
「 え？ 」
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想像と180度違う言葉に、思わず隣のじゅったんを見上げた。
彼は少し遠くを見ながら、照れくさそうに頬を搔く。
……あ、マジだ。マジなんだ、これ。
嘘、じゅったんごめん。ほんとに偏見だった。
「 なー恥ずいからさ、せめてなんか言ってくんね？笑 」
「 あ、ごめん 」
かなり予想外で、って口走ったら「 もしかして遊んでると思ってた？ 」って聞かれるから素直に、勢いよく首を縦に振る。
「 めちゃくちゃ頷くじゃん、笑 」
「 いやだって、！サラッと可愛いって言ったりとかさ、 」
さっきの、頭ポンポンするのだって、そう。
「 何も思ってない女子にするもんじゃないでしょ、普通は。てか、好きな人居るんなら尚更ダメじゃんか 」
「 ……え。待って、さっきの結構気にしてる感じ？ 」
「 気にしてる、っていうか、 」
「 Aちゃん全く動じてないからさ、何とも思ってないのかと思った 」
「 いや私のことなんだと思ってんの 」
変に反応しないようにしただけだし。
そう言うと、ふーん、って何故かちょっと嬉しそうな顔。
……いや、どういう感情？
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作者名：紺
| 作成日時：2023年4月24日 15時
