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「A、こっち来て」
「ん？」
「ほら、おいで」
物間が私に手を差し出す。
手をそっと重ねると軽く引かれた。
「どこ行くの？」
「さあ」
不思議に思いながらもただ引かれるまま着いて行く。
心地良い風と温度と光。
優しい手。
これが幸せなのかと考えるほど。
「…学校出るの？」
「大丈夫、先生には言ってるから」
ふと微笑んだ物間。
…それならいいけど。
「それに何があっても僕がいるから大丈夫だよ」
「どういう意味？」
「守ってあげるってこと」
「…恥ずかしい」
「言わせたの自分じゃん」
そんな事真顔で言わないでよ。
赤くなりそうな顔を片手でパタパタ扇いだ。
「もうすぐ着くから」
「こんな道通ったことない」
「僕も知らなかった」
その言葉に首を傾げる。
少し坂を登って頂上が見えた時、太陽の光で視界がボヤけた。
一瞬、目を閉じてもう一度開ける。
パッと入ってくる景色。
視界いっぱいの花畑。
「…っわあ！」
思わず溢れ出た声。
すごく、綺麗。
「なにここ、すっごい…！」
「たまたま、見つけたんだ。Aのこと考えながら散歩してたらね」
物間に手を引かれて歩いていく。
色とりどりの花たちが私たちを歓迎してるみたい。
「すごい、綺麗」
風に靡いたスカートを押さえてそう言う。
笑った物間の顔が少し赤い。
「喜んでくれて良かった」
花畑でたくさんの花を見ながら香りを楽しむ。
ああ、幸せだなあ。
「私今すごく嬉しい」
好きな人がいて、綺麗な景色を見る。
すごく幸せ。
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りょうまる。 - ちょっ、、えぇ、物間ｧ、、、、 最高やんけ、、、 (7月19日 22時) (
レス) @page32 id: c43eafab12 (このIDを非表示/違反報告)
るる - 平和ぁ〜 (5月6日 18時) (レス) @page32 id: a9cb26251b (このIDを非表示/違反報告)
一彩しか勝たん(プロフ) - これ最高ですね!最推しが尊い… (2022年4月8日 0時) (レス) id: 751f40b056 (このIDを非表示/違反報告)
ヒロアカって神だよね - 物間君めっちゃ良き！他の作品も全部見ました！読んでて楽しかったです！これからも頑張って下さい！ (2022年4月5日 20時) (レス) @page32 id: d10ea473f1 (このIDを非表示/違反報告)
ちらす(プロフ) - ろーるけーきさん» わわ、こちらこそありがとうございます(笑)また暇な時に読み返してください(^^) (2021年9月14日 1時) (レス) id: 61a8510ca4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ちらす
| 作成日時：2021年6月3日 9時
