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you side
それから、私はずっとある人の声を聞いていた。
かっこよくて、優しくて、面白くて、ちょっと天然で。
私の心をいつもヒーローのように助けてくれる存在。
その人の声を聞けば、自然と涙が溢れてきた。
真っ暗な広場に一人。誰にも拾って貰えないと思うと、余計に涙は溢れるばかり。
「… ぅぇ 、ひっく、っ、」
?「さっきからどうしたの。お母さんは?…この荷物だと、大丈夫じゃなさそうだな。」
ふいに、若い男性に声を掛けられた。
私の大好きな人の声に、似てる。
大丈夫だよ、俺がいるからな、なんて初対面のくせに優しく頭を撫でてくれるこの男性。
もしかして、
「… そま、くん、」
そ「んぇ、?俺のこと知ってんの?そうだよ、そうま。…君は、こんなところで何してるの?」
「ずっと、家族から酷い扱いされてて、家追い出されて、それで、っ、それで 、」
そ「どこにも行くあてがないから困ってる、?」
心を、見られた気がした。
そ「一人でよく頑張ったよ、お前は。」
優しく頭を撫でられると、安心して。
泣き疲れていた私は、あろう事か寝てしまった。
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澪(プロフ) - はじめまして!コメント失礼します!少しだけ読み始めてから「あっ、これ好きな奴だ」ってなりました(語彙力なくてすみません💦)続きがとてもきになりました! (2021年11月6日 17時) (レス) @page9 id: d9b7955a9a (このIDを非表示/違反報告)
莉結(プロフ) - え、あっ、すきです (2021年7月7日 1時) (レス) id: 52f3d8930e (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - 花音さん» ありがとうございますー!! (2021年6月13日 7時) (レス) id: 7fdeaf24f4 (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪続きがとても気になります( ;`Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年6月13日 1時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
こむぎ(プロフ) - lynxさん» わわ、ありがとうございます!!がんばります!! (2021年6月12日 22時) (レス) id: 7fdeaf24f4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こむぎ | 作成日時:2021年6月12日 19時