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「うわっ」

渚君の驚きの声と、彼がキャッチ出来なかったボールが後ろの木に当たる音。

それらを聞きながら私はスマホでカメラを回していた。

「すごいよ杉野!!消えたみたいに変化した!!」
「へッへ〜〜
ヒジと手首をフルに活かした変化球を習得中だ!!
遅い速球(ストレート)もこいつと2択で速く見せれる」

そう言う杉野君は自慢げだ。

殺せんせーが杉野君へ助言(アドバイス)してから数日。
杉野君は武器である肘と手首の柔らかさを活かした変化球を練習していた。
もう十分すごいのに、まだ完成していないんだそう。

すごいなぁ、と感心しながら杉野君を見る。

「あいつにとっちゃアクビが出るよな球だろーけど。
でもさ、渚。
俺、続けるよ。
野球も、暗殺も」
「うん」

殺せんせーが手入れをした生徒は、皆スッキリした顔をする。
渚君然り、杉野君然り。
そして、それはこれから手入れされていくだろうE組の皆も。

私は皆みたいに悩み事がないから、手入れされることは多分ない。
そう思ったら、殺せんせーに手入れして貰える皆が少しだけ羨ましくなった。

ぼーっとしていると、いつの間にか渚君達は開け放されている教員室の窓の傍に移動していた。

杉野君が殺せんせーを暗殺したいからと外に呼び出しているのが見える。
先生はというと、長崎の中華街で買ったのであろう角煮まんじゅうをおやつに小テストの採点を行っているらしい。

カメラでビデオを撮るのをやめて、スマホの電源を落とす。
先生に、『角煮まんじゅう分けてください』なんて言いながら、3人のいる所へ走った。

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紅奈虹夢@虹茶(プロフ) - とっても面白いです! (12月26日 11時) (レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - みの字さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません💦そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます! (2022年11月29日 14時) (レス) id: 720e88b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
みの字(プロフ) - とても読み応えがあってすごく面白いです!!BIGLOVE... (2022年9月3日 15時) (レス) id: e0f77146da (このIDを非表示/違反報告)
リース(プロフ) - そうなんですね!楽しみに待ってます! (2021年4月28日 19時) (レス) id: 6559b789f7 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - リースさん» そう言って頂けて嬉しいです!大変申し訳ありません、続編は修正が完了していない為パスワードを掛けさせて頂いております。修正が完了次第公開しますので、今しばらくお待ちください。 (2021年4月27日 19時) (レス) id: f9e6e07d35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:甘茶 | 作成日時:2018年7月6日 15時

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