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殺せんせーが説明をしなさ過ぎたのを見兼ねたのか、烏間さんが一歩前に出て口を開いた。
「防衛省の烏間という者だ。
まずは、ここからの話は国家機密だと理解頂きたい」
こっかきみつ、国家機密。
口の中でその単語を転がしてみる。
だけど現実味が無さすぎて、これやっぱ幻かな、なんて考えてしまう。
現実逃避がてら烏間さんの顔を眺めていると、彼が深呼吸をしたのが分かった。
そして、告げられたのは次の言葉。
「単刀直入に言う。
…この怪物を、君達に殺して欲しい!!」
クラスが
私も振り返った奥田さんと小声で話し合う。
…これガチ？ジョーク？
どうなんでしょう……。
どっちにせよ笑えないよね、なんて話していると、三村君が口を開いた。
「…え、何スか？
そいつ、攻めてきた宇宙人かなんかスか？」
「失礼な！生まれも育ちも地球ですよ」
皆が思っていたことを訊いてくれた三村君の発言に、殺せんせーはプスーっと顔を赤くした。
そんな二人(一人と一体？)の会話を横目に、烏間さんは説明を続ける。
「詳しい事を話せないのは申し訳ないが、こいつが言った事は真実だ。
月を壊したこの生物は、来年の3月、地球をも破壊する。
この事を知っているのは各国首脳だけ。
こいつの存在が公になれば、世界はパニックに陥るだろう。
そうなる前に…秘密裏にこいつを殺さなければならない。」
つまり……
そう言いながら、烏間さんは徐ろに右手を懐に入れ、目にも留まらぬ速さで振り抜いた。
「暗殺だ」
言い終わると同時に、そのままナイフを使って殺せんせーに襲いかかる烏間さん。
そして殺せんせーは烏間さんの攻撃を残像が見えるくらい素速い動きで躱していく。
「だがこいつはとにかく速い!!
殺すどころか眉毛の手入れをされている始末だ!!
丁寧にな!!」
説明しながらもナイフを振り続ける烏間さんの額には、うっすらと青筋が浮かんでいて。
烏間さん早めにストレスとかで禿げそう、なんて失礼な考えが頭をよぎった。
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紅奈虹夢＠虹茶(プロフ) - とっても面白いです！ (12月26日 11時) (
レス) id: 763d4d21f9 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - みの字さん» 返信が遅くなってしまい、申し訳ありません💦そう言っていただけて嬉しいです。ありがとうございます！ (2022年11月29日 14時) (レス) id: 720e88b2d3 (このIDを非表示/違反報告)
みの字(プロフ) - とても読み応えがあってすごく面白いです！！BIGLOVE... (2022年9月3日 15時) (レス) id: e0f77146da (このIDを非表示/違反報告)
リース(プロフ) - そうなんですね！楽しみに待ってます！ (2021年4月28日 19時) (レス) id: 6559b789f7 (このIDを非表示/違反報告)
甘茶(プロフ) - リースさん» そう言って頂けて嬉しいです！大変申し訳ありません、続編は修正が完了していない為パスワードを掛けさせて頂いております。修正が完了次第公開しますので、今しばらくお待ちください。 (2021年4月27日 19時) (レス) id: f9e6e07d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：甘茶 | 作成日時：2018年7月6日 15時
