高校生なのに暗殺教室の世界へトリップ!？ Part2 【暗殺教室】

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体育が終わって、6時間目。
体育の疲れも相まって眠たさMAXで行われる小テスト。

だるい、めんどくさいと口では言いつつきちんと問題を解くあたり、なんだかんだ皆進学校の生徒なんだなと改めて思ったり思わなかったり。

眠気と戦いながら絶妙に難しい小テストを解いていく。
皆が問題に集中しているから、教室はシーンと静まり返っている……筈なんだけど。

テスト開始から5分と少し。
教室には同じテンポでブニョン…ブニョン…という壁に柔らかいものがぶつかる音がずっと響いている。
音の原因はお察しの通り私たちの担任、殺せんせー。

テストが始まってからずっと黒板横の壁を触手で押してるもんだから気になって仕方がない。
音しかり、その見た目しかり。

見かねた生徒たちは、小テスト中だけどこっそり殺せんせーの謎行動について話し合っている。


「さっきから何やってんだ殺せんせー？」
「さぁ……
壁パンじゃない？」
「ああ……
さっきカルマにおちょくられてムカついてるのか」
「触手がやわらかいから、壁にダメージ伝わってないな」


自分のテストを解きながら、皆が話してる内容に耳をすませる。
席が離れてるから全部は聞き取れないけど、桃花ちゃんの「壁パン」という単語は聞き取れた。
何？壁ドンの派生ってことでいいの、それは。

そして前原君は軽く立ち上がって殺せんせーの壁パンを観察していた。
先生は壁パンの方に集中し過ぎてるのか彼を注意しないし、意外となんでもありだよね、この教室の授業。

でも確かにこっちの集中力は落ちるよなぁ、なんて思いながら最後の問題に取り掛かる。
うわ、これあんま得意じゃないんだよな。
うげ、と思わず顔を顰めた時、壁パンの音にとうとう限界が来たひなたちゃんが「んあーーもう!!」とブチ切れた。

「ブニョンブニョンうるさいよ殺せんせー!!
小テスト中なんだから!!」
「こ、これは失礼!!」

慌てて壁パンをやめた殺せんせー。
やっと静かになった教室で、改めて最終問題に取り組む。
あれ、待ってなんか変な少数になったんだけどなんで？
割り切れないのこの問題？そんなことある？

首を捻りながら途中式を見直す。
あ、単純に計算ミスでしたお恥ずかしい。

綺麗に割れ切れた数字に安心しながら、何やら騒がしい隣へ視線を向ける。
寺坂組の3人がカルマ君を煽っていたけど、最終的に寺坂君がカルマ君から煽り返されていた。
騒ぐ彼等を注意する殺せんせー。

……先生の触手も人のこと言えませんからね？

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