ハナミズキ (ページ48)

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太陽ページ48

A side.

中庭でボーッとしていると校舎から出て来るギャーギャー騒いでる男子たち。..............うるさ。

亜「Aちゃーんおはよ♡」

「..............おはよ」

亜嵐たちだったんだ。そういえば最近仲良いなあ。亜嵐と龍友と玲於と隼くん。

玲「..............ここあったけえな」

「..............でしょ？涼太とよく来た」

.......涼太が教えてくれたんだよね。中庭めっちゃ暖かいんだよ～って。

龍「んじゃ俺ら先行ってるから」

亜「A襲われんなよー！笑」

玲「..............また後で」

ケラケラ笑って戻って行った亜嵐たち。

隼「.......久しぶり..............だね.......」

困ったようにふにゃりと笑う隼くん。

「そう.......だね..............」

やっぱり隼くんの笑った顔を見ると胸が苦しくなる。

隼「隣..............いい？」

「.......ん..............」

こんなに近い距離に隼くんがいるのは久しぶりで心臓が痛いくらいドキドキする。

隼「..............避けててごめんね。俺さ.......怖くなっちゃって。Aちゃんに突き放されんの。」

ははって笑う隼くん。

「悪くないよ..............」

隼「え.......？」

「隼くんは悪くないよ..............その.......私の方こそごめんなさい..............まだね.......怖いの。だからね..........突き放しちゃって.......」

だめだ.......声が震えて涙が溢れちゃいそうな私の手を優しく握る隼くん。

隼「..............大丈夫だよ.......俺....ちゃんと待ってるから...............................Aちゃんの笑った顔が好きだから.......笑ってて？」

そう言って溢れそうな涙を拭ってくれた隼くん。

こんなにも私の心を温かくしてくれる隼くんは太陽みたいだなって思った。

..............だから私も隼くんの心を明るく照らせるようなそんな女の子になりたいって思った。