ハナミズキ (ページ42)

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壁ページ42

隼 side.

隼「ねえねえAちゃんあの男の子って友達？」

亜嵐と龍友と玲於がゲームで盛り上がっている様子を後ろから見ながらAちゃんとお喋り。

Aちゃんが飾るほとんどの写真に写るのはうちの制服を着た犬顔の男の子。

「...................うん.........」

隼「もしかして彼氏................？」

「................隼くんには関係ないよ」

グサリと刺さるAちゃんの言葉。

Aちゃんは聞いてほしくないことあまり探られたくないことがあるとよくこの言葉を使う。

隼「またか................................」

「.............え？」

隼「そうだね。俺には関係なかったね。ごめん。笑俺帰るね。」

「隼くん待って...！」

隼「亜嵐龍友玲於！俺先に帰るわ！笑」

Aちゃんの腕を振りほどいて立ち上がる。

声だけかけてみんなの顔も見ずに走ってAちゃんの家を出た。

................Aちゃん腕を振りほどいた時どんな顔してたっけ。

でもなんであんな傷ついた表情をするのかも

あの時腕を掴んだのかも

自分のことで精一杯な俺にはわからなかった。