ハナミズキ (ページ8)

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A side.

「.......はー.......最低じゃん」

完全に私の八つ当たりだ。

裏庭にあるベンチに座っていると

隼「Aちゃん！！！！！！！」

息を切らして走ってくる小森くん。

「なんで..........？」

あんな事言ったのになんで？授業は？そんなこと聞けずに息を整える小森くんを見つめる。

隼「...と、隣.......座っていい？」

「.....うん。いいよ。」

今日小森くんの事が一つわかった。

小森くんは優しい人だってこと。

だってちゃんと隣に座っていい？なんて聞かないもん。

隼「ごめん！！！不愉快な気持ちにさせて」

「えっ.........」

そう言ってバッッと頭を下げる小森くん

隼「でも！俺仲良くしたいんだ！！Aちゃんと！！！！................ダメ...ですか？」

眉をふにゃりと下げる小森くん。...ズルイなあ。そんな必死な姿見ちゃうと心動かされちゃうじゃんか。

「.........私でよければ」

隼「....いいの？」

「...うん。わたしメンドくさいよ？」

多分私のこと扱えるの亜嵐と龍友くらいだもん。それくらいメンドくさいって自負してる。

隼「嬉しい！！！！よろしくね！！！！」

そう言って私の手をブンブン振る小森くん。

うざいなって思ったけどこの人のウザさ嫌じゃないかもって

ちょっとだけ、

ちょっとだけね思ったの。