ﾃﾞｰﾄ ページ14
会計から終わって店を出る前にさっき会ったばっかりの宮くんがいた
「なんや梟谷のセッターくんやん」
うん、居るかなとは思ったけど
『赤葦京治ね』
知ってるかもしれないけど
赤葦は「よろしく。宮くん」と言った。赤葦は当然知ってたよね。セッターナンバーワンの人だから有名だし
「よろしゅうな」
赤葦と宮くんが軽く握手すると、宮くんは貼り付けた笑顔をしながら私を見る
「Aちゃんって彼氏いたんやな。デートの邪魔してごめんな」
『か!?』
確かに赤葦と二人きりだからデートに見えなくも、いや、これデートみたいなもんだけど彼氏ではないよね
マジな顔で申し訳なさそうな顔してるし私の恥ずかしさ倍増するんだけど
そそくさと離れようとする宮侑に訂正するために、服の袖を掴んでグッと力を入れて引っ張った。思ったより力を入れてしまったため、少女漫画で見るドキドキシーンとはかけ離れたものになってしまったが。所詮現実はこういうもんだろう
『中学校からの友達』
「ふーん…照れんでもええのに」
「俺はそれ以上望んでるけどね」
『今、ここで言うことじゃないよ赤葦くん』
相変わらずのポーカーフェイスだな。照れもせずサラりと言いやがって。
宮くんは赤葦の言葉の意味を理解すると
１回目を見開いて
「俺はAちゃんが赤葦くんのこと好きだと思ってたわ」
赤葦が私の肩に手を置いて「そうなの？」って目で見てきたから必死に首を横に振る。赤葦はよく誤解されるのを知ってるのに、キラキラした目で見ないでくれ。
『赤葦のことは大好きだけど、崇拝的な意味と友達的な意味だよ』
「ファンみたいなもん？」
『多分そう』
「いつも会う度Aちゃん、赤葦くん見てたから勘違いしたわ」
「へー...」
宮くんに会うのは大会ぐらいしかほとんどないから、まぁ絶対赤葦がいる訳だから。勿論他の選手だって見たりはするけど、無意識に赤葦を目で追っちゃう自分がいるのだろう。見てるだけでフラストレーションが減っていく顔だから。
小さい声だったが生返事をした赤葦の声が聞こえた。たまに現れるSっ気スイッチが入ったよね。ドSな赤葦の供給は有難いんだけど、自分が食らうとなるとなぁ...心臓いくつあっても足りない。
背後にいる赤葦くんが怖いです
『宮くんそうゆうの言わなくていいから』
「なんでや、事実言っただけやん」
『事実なのは認めるけど、本人の前で言わなくてもいいでしょうが』
お陰様で赤葦に後ろにあった手を絡めとられそうになってる
続く
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れあ - 赤葦くんかっこいい！とても面白いです。更新頑張って下さい👍 (2022年4月17日 20時) (
レス) @page9 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
気まぐれなお昼(プロフ) - さーぴさん» コメントありがとうございます！！是非お付きあi*´∀｀)＝⊃)´Дﾟ);､;'.･ｸﾞﾎｫ、ｺﾞﾎﾝ更新頑張りますね (2022年4月8日 17時) (レス) id: 96be04d4f0 (このIDを非表示/違反報告)
さーぴ - めちゃめちゃ好みの赤葦君ですありがとうございます好きです付き合ってください((((告白 ごほんごほんｯｯ…えーと、更新、大変だと思いますが、楽しみに待ってますっ！！ (2022年4月7日 20時) (レス) @page7 id: 87293d2558 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：気まぐれなお昼 | 作成日時：2022年3月18日 23時
