驚くほどに顔がいい【赤葦京治】

お誘い ページ11

たしかに私は事前にやることは結構ギリギリになるまでやらない事が多いけど、
行動パターンまで読まれてくるとは聞いてない。今回は赤葦の読みが外れたけども

こんな殺し文句されるとは聞いてない


「俺の買い物`付き合って`ほしい」

その読みが外れてもいいように用意してあった赤葦。付き合ってという言葉を強くして言ってるところに、赤葦は完全に私に意識して欲しい気持ちが伝わってくる


『買い物行こうか』
どうせ明日は予定もないのだ。何よりこんな真剣に私に言ってくれる赤葦の言葉をむげにすることもできず、お誘いをOKしてしまった。


「じゃあ明日の10時ぐらいに迎えに行くから」


『待ち合わせじゃなくて私の家に来るのね』


「早く私服見たいし」


『結構見てるでしょうが』
同中で仲が良かったのもあって、よく赤葦とは遊びに行っていて私の私服は、もう見慣れたはずなのだが、その言葉は少し照れくさい。


「何度見ても可愛いし綺麗だなって思う」


『あーあーーｯｯ』


「あ、今のAも可愛いよ」
ちょっと面白がって言ってるのも分かるけど、この何とも言えない愛しい目で見てくる赤葦の顔に私は耐えれず、声が出る


『木兎先輩待ってるんじゃないの』


「今日は一人で帰るって言っといた」


『本当に手回しが早い』
さすがとしか言えない

「そういう俺嫌い？」


『好きだなぁ』


「恋愛的な意味で？」


『崇拝的な意味ですが？』


「ハッキリ言うところ結構好き」


『ﾊｧｧ赤葦、適度な攻めって知ってる？』


「A相手じゃ適度な攻めじゃいられないかな」
困った顔をしながら笑う赤葦。逆光と相まってその顔がいつも以上に眩しすぎて自分の目を隠したくなった。

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