パラレルワールド1つ目 ページ25
Aside
水族館で私たちは色々なところを見てまわっていた。
なのにどういう訳か、私1人みんなとはぐれてしまったのだ。この歳になって迷子とか...。
呆れて思わずため息をつく。
どうしよう...。そう思いながら私はみんなを探して歩く。
休日のはずなのに人が少なくて今私がいる場所には誰もいない。
ほぼ真っ暗で怖い...。心細い...。
気分を紛らわせようと1つのケースを見る。
その中には8匹の魚がいた。
1匹だけはぐれている。他の7匹はどこか楽しそうに見える...。
まるで私たちみたいで、もしかしたら7人は私が居なくなって喜んでいるかも...みたいなことを考える。
A「みんな...。」
思わず涙が溢れてくる。7人に限ってそんなことはないと思う。だけど、この考えが違うのかもしれない。
？？「いた！」
1人の声が聞こえる。
その人は私に近づいてくる。
どんどん近づいてきて誰かわかった。
蒼真だ。
A「蒼真...。」
涙のせいで少し変な声が出る。
蒼真「A...。1人にしてごめん。」
その声とほぼ同時にあたたかい何かに包まれる。そのあたたかい何かっていうのは蒼真自身だった。
A「蒼真...？」
蒼真「1人にしてごめん...。Aがいじめられている時気づいてあげれなくてごめん...。」
A「...大丈夫。それより蒼真なんで抱きついてんの？」
蒼真「...あ、これは...。」
そう言って蒼真は離れる。
後ろを向くと蒼真は赤く染めた顔を伏せていた。真っ暗なはずなのに蒼真の表情がよく分かる。
A「顔赤いけど大丈夫...？」
蒼真「え、えーと...。」
A「うん。」
蒼真「A...。」
A「なに？」
蒼真「俺さ...Aのことが好き。」
A「どうしてそうなった！？」
蒼真「だから...俺と付き合ってくれないか？」
いや、唐突。唐突すぎ。
そんな素振りあった？
なくね？笑
でも、返事は決まっている。
ずっと前から私も言おうと思っていたから。
A「もちろん。うちも好き。これからよろしくね！」
私は蒼真に抱きつく。
蒼真は嬉しそうな顔をして私の頭を撫でる。
華「あれ、成功しちゃったか〜笑。」
一輝「振られればよかったのに〜。」
夏樹「ほんとそれな〜。」
気づくと6人が私たちの様子を見ていた。
真「リア充は爆発しろ〜。」
悠人「そうだぞ。」
蒼真「いや、この作戦考えたのみんなだろ笑。」
A「この作戦...？」
笑太「おめでと。早く次まわろ。」
笑太が明らかに話をそらす。まあいっか笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
音夢衣 - ありがとうございますm(_ _)m (2019年10月20日 5時) (
レス) id: 9ba3d8429d (このIDを非表示/違反報告)
あか - 雑談の下から9行目「どうした」になってますよ！ (2019年10月16日 22時) (レス) id: 0828101177 (このIDを非表示/違反報告)
音夢衣 - コメントありがとうございます！スマさんときんさん落ちにチャレンジしてみます！ (2019年9月23日 11時) (レス) id: 9ba3d8429d (このIDを非表示/違反報告)
ムミ(プロフ) - 発展からのスマさんがいいです…！！ (2019年9月22日 23時) (レス) id: 9c15924c89 (このIDを非表示/違反報告)
じゅんたそ - 発展からのきんさんが良いです!! (2019年9月22日 22時) (レス) id: 898f3a2fc4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：春輝 | 作成日時：2019年8月15日 0時
