好きって言って(黄青) ページ1
◇りある
がちゃ。
関ジャニ∞様と書かれた紙の貼ってある楽屋の扉を開ければ、章ちゃんしかおらんかった。
青「亮や!早かったんやね、おはよ〜」
黄「おはようって、章ちゃんもうお昼過ぎたで」
そうかあ、と笑う章ちゃんに癒される。
最近お陰様でドラマだ映画だと忙しくさせてもらっているのだけれど、その分メンバーの集まる収録に出れなかったりすることも度々ある。
今回はそれと章ちゃんの舞台が重なって、他のメンバーとは会うても章ちゃんと会うのは2,3週間ぶりになる。
スマホをいじる彼の隣に座れば、こちらの疲労を感じ取ったのかお疲れさんやでって言って一口サイズのチョコをくれた。
くれるものの可愛さに思わず笑みを浮かべて、彼の腰に抱きついた。そのまま胸いっぱいに章ちゃんのの匂いを吸い込む。
黄「章ちゃん久しぶりやぁ……あー安心する」
青「亮大変やなあ。ええよ、膝枕する?」
メンバーがいたら恥ずかしくてとてもできないけれど、収録まで結構あるしみんなもまだ来ないだろう。
お言葉に甘えて章ちゃんの膝に頭をのせる。
時々彼はこうして俺を甘えさせてくれる。そしてその時間がとても好きだったりするのだ。
ふっと頭を撫でられてくすぐったい気持ちになる。
同い年の彼はさり気ない気遣いが本当に上手くて、何も言わずに寄り添ってくれる優しさを持っている。
好きやなあ。章ちゃんのこと、ほんまに好き。
頭を撫でていた手が止まった。
なんやろと思って顔を上げれば、目の前には真っ赤な章ちゃんの顔。
見んといて、なんて言って顔を隠す。
黄「えっ、章ちゃんどうしたん」
青「やって、亮が……」
黄「俺?なんかした?」
青「やなくて、、、、とか言うから」
もごもご言ってるせいで、よく聞こえない。
黄「俺がなんて言うたって?」
青「やから!……すき、とか言うから」
すき、……好き?ゆうたっけそんなこと?
あ、もしかして
黄「口に出てた……?」
青「おん、」
頷いて耳まで赤くする章ちゃんに、こちらまで顔に血が上ってきてしまった。
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作者名:こものぺんぎん | 作成日時:2019年2月1日 18時