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食事を終えると、大寿は食器を片付け洗い始める。
Aは置いといて良いと言ったが、「作って貰ったんだからこうするのは当たり前だ」と使った物を綺麗に洗い終えてしまった。
「大寿君、良い旦那さんになるよ。」
大寿「そりゃどーも。薬飲んで早く寝ろ。」
「えーいっぱい寝たから眠くなーい。」
Aが口を尖らせ駄々をこねると、大寿は部屋の暖房を消し、彼女を脇に抱えた。
「せめてお姫様抱っこがいいなぁ。」
大寿「…我儘なお姫様だな。」
大寿が横向きに抱き直すと、Aは顔をしかめて大寿を見上げる。
大寿「なんだ？」
「……好き。」
大寿「愛を伝える顔じゃねぇぞ。」
Aは大寿の首に腕を回すと、ギュッと抱き締め、彼の首元に顔を擦り寄せる。
そして思い付く限りの愛の言葉を連ねるが、丁度部屋に入る直前に言葉を途切れさせた。
部屋に入り大寿がAをベッドに下ろすと、彼女はいつの間にか目を瞑り眠ってしまっていた。
大寿「眠くねぇとか言ってたくせに、ちゃっかり寝てんじゃねぇか。」
大寿は小さく呟き、Aの鼻を摘む。
だんだんと苦しくなってきたAは、豚の鳴き声のような音を出し、口から酸素を取り入れた。
大寿は鼻で笑いAに布団をかけると、時間の許す限り彼女の寝顔を見つめるのだった。
＿＿＿＿＿
高校に進学してから二ヶ月後、制服が夏仕様になった。
Aは髪をハーフアップにし、耳には大寿から貰ったピアスを着け、大寿のマンションへと向かう。
このマンションは進学してすぐに大寿が購入した物で、基本は黒龍のアジトのような役割を果たしている。
鍵を貰った際Aが"自分達の愛の巣だ"と狂喜乱舞し、九井達を引かせたのは記憶に新しい。
マンションのエントランスに着くと、黒龍の特攻服を纏った隊員が三名立っていた。
彼等はAに気が付くと、「おはようございます」と直立不動の体勢をとる。
「おはよう。大寿君はまだ上？」
隊員「ハイ！」
「そっか、呼んでくるね。」
Aは自動ドアのオートロックを解除して通り、エレベーターで上の階へと上がっていった。
部屋の鍵を開け中へと入ると、リビングに繋がる扉を開ける。
キッチンの方からかぐわしい香りが漂い、目を向ければ、上半身裸の大寿がコーヒーをのんびりと啜っていた。
「おはよう、下で隊員さん待ってたよ。」
大寿「あぁ。」
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子持ちししゃも(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます！もうすぐ完結なので、是非最後までよろしくお願いします🙏 (5月22日 15時) (
レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - きゃー🥰大寿といよいよですね、ドキドキワクワク🤣 (5月22日 8時) (レス) @page50 id: 899026d120 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - あの場面！！だいじゅが倒された場面やぁ…タカチャンがやられる前に気絶させるのは見させたくなかったとはわかる。 (5月11日 9時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 教会からの物音って……まさか、タカチャン達が……これは夢主がハラハラしてしまう (5月9日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» いつもコメントありがとうございます🤭教会の場面は、この作品を書き始める時からイメージしてたので早く載せたいです！ (2023年4月22日 10時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年5月7日 16時
