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「あれ？もしかして私寝てた？」
大寿「あぁ。」
「そっか…ごめんね、大寿君の誕生日なのに…」
Aは欠伸をして身体を伸ばすと、大寿の腕をしっかりと抱え、テレビのモニターを睨みつける。
「さぁ！貞○だろうがジェイ○ンだろうが、どこからでもかかってきなさい！」
大寿「そういうセリフは腕を離せるようになってからにしろ。」
大寿は手を伸ばしてリモコンを取ると、テレビを消した。
もう終わりかと尋ねるAに、大寿は「ホラーはいつでも見れる」と言って脚を組み、掴まれていない方の腕を背もたれに預ける。
「じゃあここからは癒しの時間ね。」
Aは立ち上がり彼の後ろに回ると、その肩に手を置く。
「お客様凝ってますねぇ」などとふざけながら彼の肩を揉みほぐしていると、リビングの扉が開き、出掛けていた八戒が帰って来た。
「八戒おかえり〜。」
八戒「あ…ただいま、A…」
きっと集会の帰りなのだろう。
彼は東卍の特攻服を身に纏っており、気まずそうに視線を彷徨わせている。
大寿「八戒。」
大寿に名を呼ばれ、八戒はビクリと肩を震わせた。
大寿「テメェはいつになったらウチに入るんだ？」
八戒「お、れは…黒龍には入らない…」
八戒は握り締めた拳に力を入れると、足早に自室へと向かった。
そんな彼に大寿は鼻を鳴らし、視線を前へと戻す。
「あんまり八戒に負担かけちゃ駄目だよ。」
大寿「アイツは東卍なんて甘っちょろいトコにいるよりも、ウチの方が活きるに決まってる。」
「八戒が好きでいるんだから、それでいいんじゃない？」
Aの言葉に、大寿は眉をしかめながら首を上げ、Aと目を合わせる。
大寿「お前は八戒の味方すんのか？」
「そういう問題じゃなくて。」
肩と首のマッサージが終わったらしく、Aは大寿の隣へと戻る。
そして自身のバッグからハンドクリームを取り出すと、適量を手に塗り込み大寿の右手を指圧仕始める。
「もう八戒も子供じゃないんだから、自分のいたい所ぐらい自分で決められるよ。」
大寿「…お前はどうなんだ。」
「え？」
Aが顔を上げると、大寿は指圧されている手をジッと見つめていた。
Aは笑って手を離し、先程と同様にして左手の指圧に移る。
「私は私のいたい所にいるよ。」
大寿「…そうか。」
大寿は小さく呟くと、視線を窓の外へと移す。
そこから見える柴家のプールは、隙間から入り込む西日が反射してキラキラと輝いていた。
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子持ちししゃも(プロフ) - ムーンさん» コメントありがとうございます！もうすぐ完結なので、是非最後までよろしくお願いします🙏 (5月22日 15時) (
レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ムーン(プロフ) - きゃー🥰大寿といよいよですね、ドキドキワクワク🤣 (5月22日 8時) (レス) @page50 id: 899026d120 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - あの場面！！だいじゅが倒された場面やぁ…タカチャンがやられる前に気絶させるのは見させたくなかったとはわかる。 (5月11日 9時) (レス) @page45 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
鈴桜(元シオン)(プロフ) - 教会からの物音って……まさか、タカチャン達が……これは夢主がハラハラしてしまう (5月9日 17時) (レス) @page44 id: aaf368f7e9 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 鈴桜(元シオン)さん» いつもコメントありがとうございます🤭教会の場面は、この作品を書き始める時からイメージしてたので早く載せたいです！ (2023年4月22日 10時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年5月7日 16時
