過去編 10 ページ22
Aが飛んでいった男を指差すと、二号と呼ばれた男はこれでもかという程首を横に振り、友人達に行くぞと言ってその場を急いで離れていった。
もちろん、蹴られた男を忘れずに。
Aは修二に綿菓子とりんご飴を渡すと「行こうか」と言って、空いた手を繋ぎ再び屋台巡りへと向かった。
夜二人が帰宅すると、母親が怒りの形相でリビングから出てくる。
二人は彼女を視界に入れると、修二は気まずそうな表情を浮かべ、Aはすぐ目を離し靴を脱いだ。
修二「あ…ただいま…」
母親「貴方また問題起こしたそうじゃない!近所の奥さんがさっき電話寄越したのよ!」
どうやら先程のトイレ前の一件を近所の人に見られていたらしく、その様子が母親に電話で伝えられていたようだ。
母親は顔に手を当てながら、Aに向かってため息をつく。
母親「お願いだから問題を起こさないで頂戴!家庭に問題があると思われるじゃない…」
「問題しかないじゃん。」
母親「A!!」
「気安く呼ばないでくれる?アンタの事家族と思ってないから。」
Aはスリッパを履くと、修二の手を取り風呂場へと向かう。
「修ちゃん先にお風呂入ってて。パジャマ持ってくるから。」
修二「水鉄砲入れていい?」
「いいよ。」
喜んだ半間は服を脱ぎ散らかし、水鉄砲を手に浴室へと入っていった。
Aが廊下に出ると、母親が腕を組みながら睨みつけてきた。
彼女が出てくる事を分かっており、待ち構えていたようだ。
母親「修二君の教育に悪いから、さっきみたいな事言うの辞めてくれる?」
「いつもの事じゃん。」
母親「それを辞めなさいって言ってるの!ホンットに憎たらしい子ね!」
「そう思うなら構うなよ。胎教にも悪いよ。」
Aは部屋へ行く為に階段を上がる。
半分まで来た所で、ふと足を止め振り返った。
「あとさぁ、待ち伏せとか気持ち悪いから辞めた方がいいよ。」
母親「なっ…」
再び階段を上がっていくAを、母親は顔を真っ赤にさせて、少しふっくらとした自身の腹部に手を当てながら思い切り睨みつけた。
1254人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
マニ。(プロフ) - 子持ちししゃもさん» ✉️。はわわ!!宜しくお願い致します!あのボード返事送りました!其方の方でしゃもさんのボードの方に!返事待ってます! (1月11日 20時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます!是非行かせていただきます🤭 今後もよろしくお願いします🙇 (1月11日 20時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 子持ちししゃもさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています、これからも応援してます!子持ちししゃもさん!😊💝 (1月11日 16時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ!さん» コメントありがとうございます!頑張って更新しますので、今後もよろしくお願いします🤭 (11月10日 6時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ!(プロフ) - コメント失礼します!本編から番外編まで、一気見しちゃいましたw 夢主も半間もみな尊すぎて……好きです!! (11月10日 0時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2022年2月23日 23時