過去編 7 ページ19
道中、修二は夏休みの予定をAに尋ねる。
「友達の家に行ったりはするけど夜は帰るよ。」
修二「…じゃあ祭りもダチと一緒?」
「お祭りは修ちゃんと行くつもりだったけど…お友達と約束しちゃった?」
修二は首を横に振ると、ほんのり頬を染め嬉しそうな表情を浮かべる。
修二「俺も姉ちゃんと行くつもりだったから、誰も誘ってない。」
「やだぁ修ちゃん、この状態でそんな可愛い事言わないでよ。手塞がってるからぎゅー出来ないじゃん。」
修二「家着いたらしていいよ。」
可愛い弟の言葉にニヤけを隠す事なく、Aは少しだけ歩く速度を速めるのだった。
_____
夏休みに入り一週間が経った。
宿題のほとんどを終わらせたAは、普段真一郎達がたむろしている場所へと向かう。
顔を覗かせると、一番手前に真一郎と今牛の背中が見えた。
Aはニヤリと笑い、足を忍ばせ近付く。
途中荒師と明司がAに気付いたが、口に指を当てる彼女の行動を察し、二人は何事もなかったかのように会話に戻った。
あと一歩で二人に触れる__そう確信したAは手をそろりと伸ばす。
大きな声を出そうと息を吸い込んだ時、不意に真一郎が振り返り、互いが驚きの声を上げた。
その声に驚いた今牛が振り返り、勢い余ったAは二人の間に突っ込んでしまった__が、かろうじて両脇から二人が支えてくれたので、怪我をすることは免れた。
真一郎「おま、びっくりするじゃねぇか!いるなら声かけろよ!」
「驚かそうと思ったのに!急に振り向かないでよ!」
真一郎「人の気配がしたら振り向くだろ!」
Aは真一郎に文句を言いながら体制を直すと、皆に挨拶をして二人の間に座った。
明司「ちゃんと宿題やってんのかぁ?ギリギリになって焦んなよ?」
「ご心配なく。あと残ってるのは自由研究と読書感想文だけなので。」
荒師「早ぇな、まだ一週間しか経ってねぇぞ。」
Aがドヤ顔をしていると、真一郎は彼女の頭に手を乗せため息をつく。
真一郎「ウチの弟、来年小一なんだけど…アイツもお前の事見習ってくんねぇかなぁ…」
「弟いるんだ。」
真一郎「万次郎っていうんだ。今度会わせてやるよ。」
「遠慮しとく。それよりワカさん、お願いがあるんですけど…」
今牛が首を傾げると、喧嘩のノウハウを教えて欲しい、とAは言葉を続けた。
それを聞いた今牛以外の三人は、驚いた顔で止めに入る。
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マニ。(プロフ) - 子持ちししゃもさん» ✉️。はわわ!!宜しくお願い致します!あのボード返事送りました!其方の方でしゃもさんのボードの方に!返事待ってます! (1月11日 20時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - マニ。さん» ありがとうございます!是非行かせていただきます🤭 今後もよろしくお願いします🙇 (1月11日 20時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - 子持ちししゃもさん» ✉️。こんにちは!とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?お返事お待ちしています、これからも応援してます!子持ちししゃもさん!😊💝 (1月11日 16時) (レス) id: b32654e3a5 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - らむね@プリ小説もやってるよ!さん» コメントありがとうございます!頑張って更新しますので、今後もよろしくお願いします🤭 (11月10日 6時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
らむね@プリ小説もやってるよ!(プロフ) - コメント失礼します!本編から番外編まで、一気見しちゃいましたw 夢主も半間もみな尊すぎて……好きです!! (11月10日 0時) (レス) id: 81e25a727e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2022年2月23日 23時