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Aが二人の勢いに若干引いていると、リリーが助け船を出してくれた。
それでも彼等の好奇心は収まらず、キラキラとした目でAをじっと見つめている。
「え、っと…侍はとっくの昔にいないけど、刀なら本物じゃなくてレプリカだったら、京都辺りで買えるんじゃないかな。」
Aの言葉に「侍に会ったらサイン書いて欲しかったのに！」と頭を抱えているジェームズとは裏腹に、わくわくとした表情で京都に想いを馳せるシリウスだった。
列車が進むにつれて段々と打ち解けてきた彼等は、寮について話始める。
ジェームズとシリウスはグリフィンドール、セブルスはスリザリンと、入りたい寮が綺麗に割れた。
「私はリリーとセブルスがいればどこでもいいわ。」
リリー「そうね、貴方を管理するのに私は絶対必要よね。」
「…リリーさん、一体それはどういう事でしょうか？」
セブルス「だったら二人共スリザリンだな。」
セブルスの言葉に、ジェームズは鼻で笑い小馬鹿にした表情を浮かべる。
ジェームズ「えぇ？スリザリンに入るんだったら退学した方がマシさ！」
その一言で、ジェームズとセブルスの間に火花が散る。
少しの間無言の睨み合いが続いたが、Aが開けた蛙チョコがジェームズに飛んだ事により、ピリついた空気が一瞬にして元に戻った。
ジェームズ「わぁ！？何するんだよ！」
「あ、飛んじゃった。」
Aが新しく封を開けると、シリウスはジェームズの顔にへばり付いた蛙チョコを捕まえ、Aに突き出す。
シリウス「ほらよ。」
「食べていいよ。私は新しいの開ける。」
シリウス「自分で開けたのは自分で食えよ。」
「二兎追う者は一兎をも得ず、だよ。」
ジェームズ「ニト……何？」
Aが日本のことわざの説明をすると、二人は目を輝かせて何度も復唱する。
セブルスはため息をつくと、呆れた表情をAに向ける。
セブルス「兎じゃなくて蛙だし、今の状況はちょっと違うんじゃないのか？」
「似たようなもんよ。」
リリー「似てないわよ。Aって意外と勉強出来るのに、たまにお馬鹿さんよね。」
セブルス「たまにじゃない、いつもだ。」
セブルスは肩を竦めると、再び本に視線を落とす。
Aは不満気に口を尖らせると、蛙チョコの四肢を一本ずつむしり取りながら、口の中でゆっくりと溶かして食べ始めた。
続く (更新停止中)
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kangaroo(プロフ) - 子持ちししゃもさん» 主様のペースでがんばってください！楽しみに待ってます！ (8月8日 21時) (
レス) id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - kangarooさん» コメントありがとうございます！丁度作っていた他の作品が二つほど一段落したので、ボチボチ書き進めていきたいとは思っております🫣ゆっくりにはなってしまうとは思いますが、読んで頂けたら嬉しいです！ (8月8日 21時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
kangaroo(プロフ) - こちらの小説はもう更新されないのでしょうか？設定が既に神すぎます！！ (8月8日 20時) (レス) @page3 id: a52eba175e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：子持ちししゃも | 作成日時：2022年1月5日 19時
