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炭治郎「あ、悲鳴嶼さんと不死川さんと時透君は柱なんですけど、玄弥は俺の同期なんです。」
「行冥は知ってるよ。年が一緒だし、仲良くしてたんだ。」
鋼鐵塚「仲良くしてただと?俺は聞いてないぞ。」
「ちょっと黙ってもらっていいですか。」
至近距離で文句を口にする鋼鐵塚の顔面_と言っても彼の顔はひょっとこの面だが、Aはそれを鷲掴みにして押し戻す。
その光景を、炭治郎は頬を引きつらせて見つめるのだった。
炭治郎が帰ると、Aは一度自宅に戻り服を着替えた。
部屋を出て階段を降りようとした時、隣の部屋の扉が開いて武道が顔を覗かせる。
武道「あの、姉ちゃん…」
「武道…」
昨夜の事で、武道はあまり眠れなかったようだ。
Aは彼の目元にできたクマを撫でると、申し訳無さそうに笑みを浮かべた。
「心配かけてごめんね。もう大丈夫だから。」
武道「どっか行くの?」
すぐに階段を降りようとするAを、武道は心配した様子で見つめる。
「うん、ちょっとね。」
武道「姉ちゃん…」
いつもとは何かが違う姉に違和感を感じるが、武道はそれが何なのかはわからなかった。
だが少し経てば元に戻るだろうと信じた武道は、いつものように振る舞うことにした。
武道「またパン屋でも行くの?今日は俺も一緒に行こうかなぁ。」
「…ごめん、今日は一人で行くよ。」
武道「え、」
靴を履き、Aは玄関の扉を開ける。
外で待機していた車の後部座席には鋼鐵塚が座っており、武道は腰を抜かしそうになった。
昨日に続き面を着けた男が現れれば、驚くのも無理はない。
鋼鐵塚「A、ソイツは誰だ?」
「弟です。行きますよ、ほら窓を閉めてください。」
Aは鋼鐵塚の座っている方とは反対側のドアから乗り込むと、運転手に車を出すよう伝える。
ちなみにこの車は呼び出し主、産屋敷耀哉が当主を務める産屋敷家のもので、運転手も産屋敷家の使用人である。
運転手「御館様は、貴方様に会えるのをとても楽しみにしておられます。勿論、奥方様も。」
穏やかな口調で話す彼はとても品があり、流石は産屋敷家に従事しているといったところだ。
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子持ちししゃも(プロフ) - 藍璃さん» ありがとうございます!頑張って更新します! (4月25日 21時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
藍璃(プロフ) - 好きです!!!!更新待ってます!!!! (4月25日 18時) (レス) id: f0cad43b09 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 分かりました、更新はゆっくりでいいですよ (3月16日 8時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - ユノンさん» コメントありがとうございます。すみません、無惨様その他の過去の鬼達は出る予定がありません😭記憶の一部とかには出す予定ではありますが、夢主は半天狗と接触してないという設定で考えていたので、彼は出てきません😭ほんとすみません😭 (3月15日 22時) (レス) id: 197a8307a1 (このIDを非表示/違反報告)
ユノン - 子持ちししゃもさん» 半天狗の喜怒哀楽の鬼を出して欲しいです! (3月15日 15時) (レス) id: f5fff43cec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2023年10月19日 23時