呪術師とヤンキー【東リべ】【呪術廻戦】

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「死なせません。」

柚葉「…？」

「私が死なせません…大丈夫ですよ。」


笑って柚葉の手を握るAに、柚葉は不思議と安心感を覚えた。


三ツ谷は以前、柚葉に"その期待が人を苦しめる事もある"と言われた事を思い出す。


三ツ谷「俺の期待があいつを苦しめた…"兄貴"失格だな……お前は一人で八戒を守ってきたんだな、柚葉。マジ尊敬する。」


三ツ谷は柚葉の頭に手を乗せると、今度は俺らの番だと言って、武道たちと共に向かって行った。


しばらく殴り合いが続いたが、三人共限界が来ていた。


そんな時、外からバイクの音が聞こえてきた。


松野「この音は…」

三ツ谷「マイキーのバブだ！」


扉が開くと、佐野が「メリークリスマス」と言って入ってきた。


佐野「こんな日に何やってんだよお前ら。」


佐野は笑うと、黒龍に気付く。


佐野「黒龍？あれ？Aもいんじゃん。」

「こんばんは、佐野万次郎さん。」

三ツ谷「マイキーすまねぇ…俺のせいでこうなった…自分で作った和平協定、自分で破っちゃ世話ねぇよな…見ての通り黒龍とモメちまった。」


佐野は三ツ谷の言葉には答えず、天井を見上げると話し始めた。


佐野「兄貴が気付いたんだ。お前のインパルスの音に…」


"兄貴がここに導いてくれた"


佐野はそう言うと、大寿の方へ向いた。


大寿「テメェが"無敵のマイキー"か！？」

佐野「なんで邪魔すんだ？また"みんな"で走りてぇだけなのに。」


大寿は佐野の顔を目掛けて、思い切り拳を振り降ろした。


武道「……え？マイキー…君？」


佐野が床に伏した瞬間、時が止まったような静かな空間に、0時を告げる鐘の音が鳴り響いた。

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