呪術師とヤンキー【東リべ】【呪術廻戦】

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昔のような雰囲気は無く、武道が"別人みたいだ"と思いながら稀咲を見ていると、稀咲は武道と松野に用があると言って連れ出した。


着いたのは、稀咲が最近新しく建てたという店だった。


そこで知ったのは、10年前場地が事故で亡くなり、それを機に羽宮が東卍を去った。

しかもその事故は、稀咲の部下が原因だという事だった。


稀咲は二人に、事故は自分の監督不行き届きだったと謝った。


"場地を偲んで、共に飲もう"


彼は、その為に二人を誘ったそうだ。


飲み終わりそろそろ帰ろうとなった時、稀咲が二人を呼び止めた。


稀咲「最後に一ついいか？さっき場地の事故が、部下のミスだと言ったろ？あれ嘘だ。」


武道「…え？」


稀咲「俺が部下に命じて、場地を殺した。」


次の瞬間、武道の視界はグニャリと歪んだ。


意識が途切れる前最後に見たのは、稀咲のニヤリとした顔だった。



武道が目を覚ますと、隣にはボロボロの松野がいた。

彼はパイプ椅子に座らされ、テープで縛り付けられていた。


そしてよく見ると、自分も同じように椅子に縛り付けられている事に気付いた。


稀咲「あの時は大変だった。場地をやろうとしても、あの七種Aって女がことごとく助ける。何なんだあの女は…」


情報を仕入れようにも、Aの情報が全く掴めなかった。

Aが中学を卒業し、全寮制の高校に入ってからは、邪魔されずすんなりと計画通りに事を進められた。


稀咲は苛つきながら言うと、部下から銃を受け取った。


その後松野は脳天を撃ち抜かれた。

武道も脚を撃たれた後、同じく頭に銃を突き付けられる。


稀咲「じゃあな…俺の"ヒーロー"」


稀咲が引き金を引こうとした途端、部屋が真っ暗になる。

武道の耳元で誰かの声がしたと思ったら、再び彼の意識が途絶えた。

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