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三ツ谷《3日って何か予定あるか?》
8月に入り、自宅のリビングで寛いでいたAの元に三ツ谷から電話が来た。
「3日ですか?えっと…予定入ってます。何かありましたか?」
三ツ谷《武蔵神社で祭りがあるんだけど、行けるんだったら一緒に行こうかと思って。予定あるなら仕方ないな。》
「そうなんですね、すみません。」
家入「Aー、夜蛾先が…ってごめん、電話中?」
Aの自宅に遊びに来ていた家入硝子が、リビングへ入って来た。
彼女はAが電話中とわかると声を潜める。
三ツ谷《悪い、今忙しかったか?》
「大丈夫です。友人が来ているだけなので。」
三ツ谷《そっか。要件はそれだけだから。》
三ツ谷はまたな、と言うと電話を切った。
家入「男か。」
「そうだけどニヤニヤすんのやめてくれない。」
家入「さっきの喋り方だと彼氏じゃないようだな、"まだ"。」
「まだとかそういうのないから。それで夜蛾先生が何だって?」
ニヤニヤしていた家入だったが、Aの言葉に夜蛾から来た伝言を思い出した。
家入「忘れる所だった。3日の件、傑と二人になったって。」
「りょーかい。」
____8月3日。
Aと夏油は任務を終え、渋谷を歩いていた。
先程まで良かった天気が、渋谷に着くと土砂降りの雨に変わっていた。
「雨とか最悪。濡れるしジメジメするし濡れるし汚れるし濡れる。」
夏油「ほぼ濡れるしか言ってないね。屋台寄れるかなって思ってたけどこれじゃ無理そうだね。」
「クレープ…リンゴ飴…ぶどう飴…綿あめ…」
夏油「聞いてるだけで口の中が甘ったるい…何だかそっちの路地が騒がしいね。」
夏油は路地の奥が気になり進む。
Aもその後ろを付いていくと、黒い特攻服を着た集団がいた。
武道「来んな!ヒナ!」
特攻服の間から覗くと、ボロボロの武道と龍宮寺が見えた。
「あ、花垣武道君。」
見たところ特攻服はナイフやバットを持っているのに対し、武道たちは丸腰だった。
「特攻服のやつらクズだな。」
夏油「Aの知り合いなんでしょ?どうする?」
「うーん…」
武道「ヒナ、エマちゃんと逃げて。オレらだけならなんとかなるから……頼む!」
ボロボロの武道たちには勝機はなかった。
だが女の子二人だけでも助ける為に、彼女たちをその場から離れさせた。
そんな武道を見て、Aは足を踏み出す。
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子持ちししゃも(プロフ) - 七竈さん» コメントありがとうございます!ひぃひぃ言いながら読んで頂いてありがとうございます😂早くアニメ2期やるといいですよね!わたしも楽しみです🥳アニメ放送されたら是非また読みに来て下さい! (2021年12月15日 14時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
七竈(プロフ) - とっても面白かったです!アニメしか見ていないので32以降はまだ見ませんが、アニメで続きが放送されたら必ず、この作品を見に来ます!私好みのストーリーの進み方で常々、ひぃひぃ(感激&最高)言いながら読んでました。素敵な作品をありがとうございます!! (2021年12月15日 14時) (レス) id: 7180261b9c (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 杜綦さん» コメントありがとうございます!今後も是非お楽しみ下さい! (2021年12月13日 0時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
杜綦(プロフ) - 続編楽しみです! (2021年12月12日 23時) (レス) @page40 id: d8bb1d3459 (このIDを非表示/違反報告)
子持ちししゃも(プロフ) - 華さん» ありがとうございます!早くパス解除出来るように頑張ります! (2021年12月11日 23時) (レス) id: 22a32664aa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:子持ちししゃも | 作成日時:2021年10月23日 15時