世界中でただ一人、私の運命。

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海に見てって言われたから適当に海を見て

あとは照明でも眺めてようかと思ってたのに




超特急のパフォーマンスに目が奪われる






あぁ、私は8号車だから



彼らがいるのに

他のものなんて見ていられないよ









そして


ふわっと宙を舞う赤い彼




羽がはえてるみたい








「祐基…」





歓声のなか小さく呟いた




彼の…


もう見ることが出来ないと思っていた姿は

とても眩しくて




見ることができて良かったと思う反面


今の彼のなかに私がいないことが悲しかった








「かっこいいよ…祐基」



きっともう見ることはないだろうけど…







涙が頬を伝うのを感じた

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