大切な居場所5【弱虫ペダル】〜インターハイ後半編〜

敵わない ページ17

御堂筋side

貴「御堂筋の気持ちは嬉しい…
けど、やっぱり私が好きなんわ
あいつしかおらん……」

御堂筋「………」









貴「私は御堂筋を勘違いしとったみたいや。
ホンマごめんな。

そんだけ純粋な勝利を掴むという心に…
気付いてやれんかった。


御堂筋ならプロの選手になれるし、
優勝できるわ。

それが明日かも来年かも私には分からん。
けど御堂筋は本当に優秀な選手やと思うで。


ここまで勝利にこだわって、
ロードを心から好きな奴が
夢を手放すことなんてできんな。

心配する必要はなかったらしいわ」









そう言い放ち、
帰ろうとするAちゃん。









その後ろ姿はあのときと全然変わらん。









ハンカチ返さなあかんな…









貴「あ、せやせや。
その時渡したハンカチ返さんでええって
言うの忘れとった」

御堂筋「！？」








貴「そのハンカチはあげたもの、
それに……それを明日お守りとして
使って欲しいわ」









気づいてくれたんやな…








するとAちゃんは
ぱっと振り向いて…笑顔で









貴「また明日な、御堂筋」









ホンマ…敵わん…
いつも…守られてばっかや









敵わなすぎて……
ホンマキモいわ…









なんで嫌いにさせてくれんの？









御堂筋「また好きになってまうやん…
ずるいわ…」









僕はそのハンカチを握りしめて、
Aちゃんの後ろ姿を見つめていた。









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次から3日目に入ります。
アニメしか見ていない方は、
あと少しでネタバレとなるので
注意してください。

この話も終盤になってきました。
評価まだな方はしてくれると嬉しいです！

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