僕らの心霊現象解決社

拾捌:更なる通達　(天野　蛙) ページ18

外に出ると、怨霊達が襲ってきた。

いきなりの事に、腕で顔を隠してしまい
(もう駄目だ！！)
と、思ったが、ブレスレットと、経典の力だろうか？

襲ってきた怨霊達は跡形もなく消しとんだ。

それを見て、もう少し気をはって行こうと意思を固めていた。


そんな時に、一応持っていた兄のスマホにまた連絡が来た。

今度は柿沢さんからだった。一体、どうしたんだろう？と思いつつも通話を聞くと、怨霊を倒すための作戦だった。

簡単に言うと、怨霊を集めて一気にドバーン！！とやるらしい。

それなら、私がうってつけだと考えていると、また怨霊達がよってきたので、全速力で逃げた。


逃げてから5分程すると、公園が見えたので、すぐさま駆け込んだ。

すると、どうだろう。

もう既に、何人か集まっていた。いつも通りに挨拶しそうなのを押さえつつ、兄の演技をして入った。


「うああぁぁぁ！！！コイツら、うっぜぇ！！だ、誰でも良いから払ってくれよぉぉぉ！！」


うん、バカ兄貴そっくりの情けなさだ。これならきっとバレない。

と、思っていたら、いつもの癖でか、札を投げつけて払っていた。

すると、皆さんからは、まるでゴミでも見るような目付きで見られた。


…………我が兄貴よ……。…………今まで何をしたんだ………？

拾玖:疑い(嘉嫩)→←拾漆:せめて名前だけでも【周】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す