We'll be alright!! (ページ49)

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Jisoo ページ49

漁に行ってきたメンバーを休ませて夕飯を作ることになった。僕はソクミン達が獲ってきた魚を捌く担当だ。ミンギュに教わったから出来ると思うけど、何せ頭が大きくてなんか怖い。ゴム手袋をはめて気合い入れていると、Aヒョンが同じ装備でやってきた。
「よっし、やるか」
「ディエイどうです？」
「薬飲ませてきた。熱はないから酷くはならないと思う」
ミョンホが風邪を引いてしまったらしく中で休ませることにした。ヒョンが薬を飲ませてくれたから後は早く回復するよう願うしかない。
Aヒョンがウスメバルをまじまじと眺めて言う。
「これってマジで頭デカイな」
「僕がやるの？」
「包丁持ってる。ジス、やる」
「なんで急にカタコト…」
「上からバッツリいけ」
「待った待った。ジス、足をここに置いて座りな」
見兼ねたスンチョルが助けに来てくれた、Aヒョン、貴方は一体なんのためにここに……？
「頭大きいよ、怖いよ…」
「上からこう、押す！」
「叩け叩け」
意を決して包丁を入れると、それはそれは生々しい音が響いた。
「うぉおおおおおお」
「やられたぁあああああ」
「ヒョン！魚側の感想やめて！」
「大海原を泳いでいたはずなのにいいいいい」
「やめてってば！！」
ふざけるAヒョンとスンチョルに殺意が湧いても、包丁を向けなかっただけ偉いと思って欲しい。

「これ鮑の味しないかな？」
「俺のジョンハナ。俺鮑食えない」
「そうなの？」
「もうそのネタ受け入れるんだね」
「否定すんの面倒くさくなった」
いつの間にか出来上がっていたAヒョンの俺のスングァンならぬ俺のジョンハン。さっきまで嫌がっていたくせに、ハニもすっかりお気に召したらしい。
それもそうだろう。ジョンハンがAヒョンに対して当たりが強いのは、酷い人見知りの彼が懐いている何よりの証拠だ。
「僕こう見えて貝アレルギーでして」
「ほんと。虫でも何でも食べそうな顔してるのにね」
「ジョッシュ包丁貸して。こいつを捌く」
「ヒョンは武器なくても十分強いでしょ」
「知ってるよ。でも本当に貸して、後俺やる」
驚いてAヒョンを見るとジョンハンも同じ顔をしてヒョンを見た。
「なんだよ。ずっと見てたんだからできるって」
不満そうなAヒョンに包丁を取り上げられる。大きく息を吐いてから魚のエラ目掛けて包丁を入れると、器用に背を叩いて頭を落とした。
「おぉ…！」
「やればできるじゃん！」
褒めるとAヒョンは得意げに鼻を鳴らしてみせた。