Seokmin ページ29
「ジュニの吸引力があればいける。ジュナ、こういう時は?」
「ハルスイッソ!」
Aヒョンキス流血事件(?)の余波を残しながらもコーナーを進めなければいけない為、俺は進行を続けることにした。スニョンイヒョンとジュニヒョンは準備万端のようだ。Aヒョンが嫌そうに言う。
「なんだその無駄なヤル気は。そういうのが事故の元なんだよ」
「あぁ、ミンギュもあの時は漲る情熱が…」
「やめろよ!ほんとに恥ずかしい…」
俺に揶揄われて赤くなるミンギュ。それに白い目を向けるAヒョン。スングァンは目を釣り上げて俺の脇腹を肘で突いた。
「さーて、いいですか?始めますよ?」
「Aヒョンラスト」
「ダメだよヒョンは俺の隣り」
紙を受け取る係のハンソルの提案虚しくジュニヒョンがAヒョンの腕を引き寄せてチャンと間に挟んだ。Aヒョンはもう殆ど瀕死状態でなんとか立ってるように見える。
「わかってますね?!スピードも大事ですがくれぐれも怪我のないように!」
「このゲーム史上初の注意事項ですね!」
「はぁ…。それでは行きます。準備…スタート!」
スングァンの合図と共にスニョンイヒョンが赤い紙を口に貼り付けた。ミョンホ、ジュニヒョンと順調に繋げていく。
いよいよAヒョンの番になると皆の視線が一層集中した。ぎこちなく首を傾げて、ほぼ同じ身長のジュニヒョンの肩を恐々掴むAヒョン。その姿はまるでウブな女の子みたいだ。
「ヒョン何やってんのちゃんと吸ってよ!」
「ん゛ん〜…!できないこんなの!」
「早く!俺達のご飯!」
「じゃあお前がやれ!!」
やけに生き生きとしたジョンハニヒョンが言えば、Aヒョンは半ギレ状態で言い返す。ハンソルはさっきからずっと放送コードギリギリのスラングを叫んでいる。
制作陣の思惑通りAヒョンのところで手間取っていると、ついにジュニヒョンが強硬手段に出た。
ミョンホから紙を受け取ると、Aヒョンの腰をガッチリとホールドして上から覆いかぶさった。驚いて油断したのか体勢を崩したAヒョンは咄嗟にジュニヒョンの首に腕を回してしがみつく。ジュニヒョンは更に頭の後ろに手を添えその唇に無理やり紙を押し付けた。側から見れば完全に大人のキスシーンだ。
波止場に絶叫が響き渡った。
「はい、終わりー!」
なんとか正気を保っているメンバーで紙を数える。冷静なチャンのファインプレイもあってなんとか17枚伝達し、ゲームは無事成功に終わった。
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作者名:岡田 | 作成日時:2017年4月15日 9時