We'll be alright!! (ページ3)

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Soonyoung ページ3

ハルスイッソ！と叫びながらひとつのトランクに3人分の荷物を押し込むジュンとウォヌ。それを笑いながら見ていると、Aヒョンが目の前を通り過ぎた。どうやらキッチンに向かうらしいその背中についていく。
「ヒョン荷造り終わり？」
「もう少し。スニョンイは？」
「俺はもう終わった～」
おー偉いと頭を撫でられる。180オーバーでモデル体型のAヒョンは年齢身長共に下にいるメンバーの頭を撫でる癖がある。子供扱いかよって思うけど、にーッて最高に可愛い顔で笑われるとつい許しちゃうんだよね。
「いざ旅行ってなると何持ってけばいいかわかんないよな」
「ソクミニは加湿器入れてたよ」
「……あー、喉大事だもんなー」
ちょっと微妙な顔して俺はそれは要らないかなってヒョンが言う。うん、あいつって変だよね。
Aヒョンはウェーブのかかった黒髪を掻き上げながら冷蔵庫の中を覗く。コンタクトを外したらしくちょっとダサい眼鏡かけてるんだけど、ヒョンがかけるとなんでも格好良く見えるから不思議だ。
「でもさ、本当に極限冒険になったらどうする？無人島とか連れて行かれたりして」
「そしたらどの道俺はミンギュの道連れか。終わったわ」
「でもヒョンなら生き残れるよ」
「そう？まあ1番先に死ぬのはウォヌだろうね」
なんて物騒な。でもなんとなく想像できる。あいつ食料探すのとか下手そうだし。
「個人的にお前とジフニには南の島にでも行ってゆっくりしてきてほしいって思ってるけどね」
腹を空かせて瀕死のウォヌを想像してひとり笑っていると、Aヒョンが冷蔵庫の中に頭を突っ込んだまま言った。
「…………」
「あ、感動した？」
「……うん」
「可愛いねぇ、スニョンイは可愛がり甲斐があるよ」
ずり落ちた眼鏡を直しながらAヒョンがにーッて笑う。
ヒョンは俺たちを甘やかすのがうまい。いちばん年上だからかもしれないけどスンチョリヒョンとはまた違う抱擁力がある。こんなことサラッと言っちゃうあたり「ちゃんと見てるよ」って言われてるようで、ついうっかり嬉しくなる。さすがビジュアル担当は言葉の破壊力からして違うわ。
「ところでさっきから何探してるの？」
「昨日買ってきたプリンが見つかんなくて」
「あ、それならスングァニ食ってたよ」
「……」
「…ヒョン？」
「……スニョンア俺を殴ってくれ。でないと俺があいつを殴っちまう」
ただ、そんなことを血眼でいうくらいには、ヒョンはスィーツに目がない残念な方のイケメンだ。