We'll be alright!! (ページ14)

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Seokmin ページ14

「ミンギュ。Aヒョン凄いスタンバッてるけど」
「はやくっ、はやくっ」
「ヒョンちょっと待ってね。あと勿体無いからチャッカマンをカチャカチャしちゃいけません」
「やべー怖いどうしよ～」
「クプス～、そんなのスパッといけよスパッと」
「じゃあヒョンやってよ！」
「俺今火の妖精と化しているから無理」
火鉢の前を陣取って嬉しそうにチャッカマンを構えるAヒョン。ミンギュが甲斐甲斐しく火鉢の準備をしている。
「いざ、点火！」
「ヒョン早く入れて！」
「あおげあおげ！」
皆が火起こしに集中してる。俺も鍋の蓋を持って加勢する、けれど……。
「消えた、けど？」
Aヒョンとホシヒョン(何故かいる)が火鉢を覗き込む。
「あれぇ？」
「だからダメだってば～」
ミョンホだけが薪をブンブン振り回してそれじゃダメだと主張した。
どうしたものかと皆で試行錯誤していると、なんとミョンホとミンギュが言い合いを始めてしまった。
「火鉢が大きいんだよ。サツマイモが蒸せるくらいのでいいでしょ？」
「大きい方がいっぱい鍋が置けていいじゃん」
「必要ないよ。大きいと火点けるの大変だしさ」
「寒いんだから大きいのでやったほうがいい！」
いつもは気が合う2人だから驚いた。ホシヒョンなんか完全にフリーズしてる。
俺も狼狽えていると、Aヒョンがコソコソと2人の間から逃げ出してきた。
「あ、Aヒョン逃げた」
「ヒョン仲裁してくださいよ。得意でしょ？」
「ああいうのは分野外。殴り合いとかならなんとかするけど頭使うのは俺の出る幕じゃないよ」
ブルースリーに憧れて截拳道を習っていたというAヒョンはエスカレートして手が出始めた言い合いの仲裁に入ることが多い。まともな殴り合いもしたことない俺たちの喧嘩なんてヒョンは片手でいなしてしまう。
「でも…」
「心配しなくても大丈夫だよスングァナ。そのうち終わるって」
「Aヒョンがそう言うなら…」
「いやーしかし、ディエイも韓国語で言い合いできるなんて。上達したなー」
Aヒョンはそう言うと呑気に俺の肩に腕を回して2人の喧嘩を眺めた。

「小さい鉢で点けてそれを大きいのに入れればいいでしょ！」
「そうだな！！」
「さっきからそう言ってる！」
「お前が説明できてなかったんだよ！」
どうやら和解したらしい。ハイファイブした2人を見てAヒョンも笑っている。
「よし！俺もう薪割りできるぞ！」
一悶着のおかげでスンチョリヒョンの声は誰にも届かなかったけどね。