We'll be alright!! (ページ13)

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『SHU』

#男気少年 #14少年の良心A＿のはず？

夕飯を作るために全員でゾロゾロと庭に出た。そこにはカメラを構えたスタッフが準備万端とばかりにスタンバイしていた。
「これ酷すぎませんか？」
まるで生まれたての子猫みたいにスンチョルの手に包まれた米の入った袋。家で見つけた貴重な食料だけど、どう考えても食べ盛りの男14人の一食分にも満たない量だ。皆あからさまに肩を落としている。
とりあえずある食料を全部テーブル出してみる。料理に使えそうなのはカップ麺にジャガイモ、あとさっきの米だけ。
「まじか……」
「まぁないもんはない。となれば、役割分担だな」
「そしたら料理する人と片付ける人に分かれよう！」
ホシの呼びかけでメンバーがふたつに分かれる。俺は移動するメンバーを暫く眺めてから料理側に移動した。
「Aヒョン料理出来んの？」
「いいや？」
聞いてきたソクミンがキョトンと目を丸くする。
「だって人数的に俺こっちでしょ」
「ああ、そっか」
「あと寒いし。水仕事とか勘弁」
「なるほど～」
ニコニコ笑うソクミンにつられてつい笑顔になった。

「ところで火はどうするんですか？」
困った顔をするチャニ。料理を始めるも何も、まず火がないことには話にならない。
「火起こしからすんの？凄くない？！俺やったことない！」
「Aヒョンなんでちょっと楽しそうなの」
「ロマンあるじゃん！」
「そんなにやりたいならやっていいよ？」
ミンギュがはいどうぞとチャッカマンを差し出す。有り難く頂戴して火鉢に向かった。
「薪割りは危ないから俺が1人でやるよ」
「よっ、薪割り大臣」
「ヒョン合いの手が適当」
スンチョルが俺を指差してムッと口を突き出す。笑いながら見ているとそれっぽくセッティングした薪に向かって斧を振り上げた。
「ちょ、こわっ！待ってクプスヒョンそれやり方あってんの？！」
「わからん！知らん！」
「知らないのにそのフォームはまじで怖いぞお前！」
思わずミンギュと手と手を取り合ってスンチョルから遠ざかる。
「待て待てっ。……よしいいぞ、いけ！」
「えいやっ」
大きく振り上げたスンチョルの斧は、見事に薪をかすりもせず地面に突き刺さった。
「……ダセェ」
「ひどい！初めてなんだぞ！」
涙目のスンチョルが俺に向かって喚くのをホシとスングァンが宥めてくれた。