You ページ12
個別インタビューをすることになった。なぜか外で。
「おう、MCホシ?」
「Aヒョン〜。寒いですか?」
「ちょっとだけ。ずっとここにいたの?」
「そうです。お尻がぺったんこになりそう」
「可哀想に。PDもずっと外にいて寒いでしょう?」
「女性なのにね」
「中でやったらいいんですよ中で。なんですか、修行ですか?」
「修行の旅ですね」
「ドエムなんだかドエスなんだか…」
PDが苦笑いを浮かべる。
「ヒョン、インタビュー宜しいですか」
「はいはい」
「体調は戻りました?」
「陸地に降りたら大分よくなりました」
「僕心配しましたよん」
スニョンが愛嬌を振りまいて肩に寄りかかってくる。
「どうした。可愛いなお前」
「ボクカワイー?」
「チューする?」
「それはイヤ」
情緒不安定か。
「ヨソ島はどうですか?」
「まだ着いて少ししか経ってないけど、海の匂いがいいです。僕海の無いところで生まれたので」
「へー、そうだったの」
「うん山ばっかり。だからこういうところで過ごせるのは嬉しいよ。済州に行った時もすっごく楽しかった」
「ヒョン凄くはしゃいでたもんね。じゃあAヒョンにとっては幸せな旅?」
「……それは、どうでしょうか。大人達の采配によるかと」
スタッフがニヤリと笑う。
「本当に容赦がないです。僕たちラグジュアリーな旅がしたかったのに…」
「食べ物ないってのが1番やばいよね。争いの元だ」
「お、セブンティーンに亀裂が入る?」
「入ったら……いや、大丈夫でしょう。うちにはエスクプスがいますから」
「ヒョンは?長男ですけど?」
「僕が何か上手く出来たことがあると?」
「………」
「少しはあるだろ!!そこは!!絞り出せ!!」
「嘘だよ〜僕ヒョン頼りにしてるもん〜〜」
「よし具体的に」
「………………」
「皆さんどうもこんばんは無能な長男タチバナAです」
「あぁ、ヒョン〜〜」
「いいよもう。知ってるからいいの気にしない」
「皆さん〜僕たちのヒョン本当はすっごく頼れる長男ですから」
「僕たちのパフォーマンスリーダーもとても頼れます。後は仕事をしてくれれば」
「フヘヘッ」
「笑って誤魔化さない」
「明日から頑張ります!」
「ダイエット女子みたいなこと言ってる」
「けど皆がうまくやってる証拠ですよ」
「それは確かに。僕達きっとどこに行ってもうまくやれます。でも出来れば番組タイトル通り素敵な日々が送れるよう、くれぐれも宜しくお願いします」
俺とホシは並んでカメラに頭を下げた。
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作者名:岡田 | 作成日時:2017年4月15日 9時