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個別インタビューをすることになった。なぜか外で。

「おう、MCホシ?」
「Aヒョン〜。寒いですか?」
「ちょっとだけ。ずっとここにいたの?」
「そうです。お尻がぺったんこになりそう」
「可哀想に。PDもずっと外にいて寒いでしょう?」
「女性なのにね」
「中でやったらいいんですよ中で。なんですか、修行ですか?」
「修行の旅ですね」
「ドエムなんだかドエスなんだか…」

PDが苦笑いを浮かべる。

「ヒョン、インタビュー宜しいですか」
「はいはい」
「体調は戻りました?」
「陸地に降りたら大分よくなりました」
「僕心配しましたよん」

スニョンが愛嬌を振りまいて肩に寄りかかってくる。

「どうした。可愛いなお前」
「ボクカワイー?」
「チューする?」
「それはイヤ」

情緒不安定か。

「ヨソ島はどうですか?」
「まだ着いて少ししか経ってないけど、海の匂いがいいです。僕海の無いところで生まれたので」
「へー、そうだったの」
「うん山ばっかり。だからこういうところで過ごせるのは嬉しいよ。済州に行った時もすっごく楽しかった」
「ヒョン凄くはしゃいでたもんね。じゃあAヒョンにとっては幸せな旅?」
「……それは、どうでしょうか。大人達の采配によるかと」

スタッフがニヤリと笑う。

「本当に容赦がないです。僕たちラグジュアリーな旅がしたかったのに…」
「食べ物ないってのが1番やばいよね。争いの元だ」
「お、セブンティーンに亀裂が入る?」
「入ったら……いや、大丈夫でしょう。うちにはエスクプスがいますから」
「ヒョンは?長男ですけど?」
「僕が何か上手く出来たことがあると?」
「………」
「少しはあるだろ!!そこは!!絞り出せ!!」
「嘘だよ〜僕ヒョン頼りにしてるもん〜〜」
「よし具体的に」

「………………」

「皆さんどうもこんばんは無能な長男タチバナAです」
「あぁ、ヒョン〜〜」
「いいよもう。知ってるからいいの気にしない」
「皆さん〜僕たちのヒョン本当はすっごく頼れる長男ですから」
「僕たちのパフォーマンスリーダーもとても頼れます。後は仕事をしてくれれば」
「フヘヘッ」
「笑って誤魔化さない」
「明日から頑張ります!」
「ダイエット女子みたいなこと言ってる」
「けど皆がうまくやってる証拠ですよ」
「それは確かに。僕達きっとどこに行ってもうまくやれます。でも出来れば番組タイトル通り素敵な日々が送れるよう、くれぐれも宜しくお願いします」

俺とホシは並んでカメラに頭を下げた。

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作者名:岡田 | 作成日時:2017年4月15日 9時

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