We'll be alright!! (ページ9)

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Jihoon ページ9

「ヒョン俺のとこ来て。ここで寝て」
「え、」
「え、じゃなくて早く。みんなもう寝るんだから」
「……はい」
Aヒョンが客室に帰ってくると光の速さで声を掛けたミンギュが自分の太ももを叩いた。Aヒョンはまだ青い顔をしたまま何事かと立ち尽くしている。
次いつ休めるかわからないとメンバーに声を掛け、皆誰かしらの体の一部を枕にして折り重なるように横になっていたところだ。
「僕もヒョンの隣に行く。ミンギュヒョンもっとそっち寄って。ヒョン大丈夫ですか？もう気持ち悪くない？」
「あーありがとうスングァニもう大丈夫…」
「ちょ、スングァナあんまこっち来るなよ狭いだろ！」
「いいじゃん僕だってヒョンのこと心配だったんだから！」
スングァンはとことんAっ子だがミンギュのAヒョンへの愛情は最早母親のそれだ。Aヒョンからの迷惑なら喜んで掛けられたいと思っている。
「ミンギュヒョン無駄に脚が長いんだからもっと端に寄ってよ！」
「無駄ぁ？！お前こそ顔に無駄な肉蓄えてるだろ！」
「！！？ひどい！Aヒョン今の聞いた？！人が悩んでることをよくもまあ的確に突いたもんだこのヒョン！！」
「ぐぇっ。おいスングァナ抱きつくな、刺身が出る……」
「ヒョン！？わーんやだよ死なないで～～」
「お前のせいだわ！」
ミンギュがスングァンにヘッドロックをかけたところでスンチョリヒョンの鉄槌が下った。皆が呆れた顔で笑う中、バーノンだけが顰めっ面でスングァンを見ていた。

島に着いた頃には夕方になっていた。どうやら無人島ではなく、ちゃんと電気の通っている有人島ではあるようだ。
「ヒョン、無事？」
「これが無事に見えるかいジフニちゃん。ヒョンは可愛い弟に潰されて瀕死の重傷ですよ……」
「それだけ喋れれば大丈夫だな」
「おい鬼か……いや鬼だったなお前」
ケラケラとAヒョンは笑う。まだ青白い顔をしているけど少しはマシになったみたいだ。
「この状況から考えてまともな旅にはならなそうだし、無理はしないでくださいねそれでなくても歳なんだから」
「へーへー。鬼プロもぜいぜい暖かくして風邪引かないようにしてくださいね貴方に俺たちの将来かかってるんで」
「…………」
「うそだよバカ。そんな顔すんな」
Aヒョンがくしゃりと笑う。くそ、プレッシャーかけやがって。
「ヤダもージフニ怒んないでよ可愛いでちゅねうちゅちゅ～」
「イカリに括り付けて海に沈めるよ」
「一緒に沈む？」
「…バカ！」