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Soonyoung ページ27

「…………」
「ヒョン、気持ちはわかるけど進まないから早く座ってください」
Aヒョンはおしゃぶりをジッと見つめて固まっている。愛嬌を苦手とするAヒョンにはかなりハードルが高いらしい。スングァンに諭されてようやく前の椅子にデンッと座り、嫌そうにおしゃぶりを口に嵌めた。
「エギヒョン〜」
「…死にたいか?ん?」
「ジョンハニヒョン、Aヒョン目がマジだから」
ミンギュに言われてもヒョンは可笑しそうに笑うだけだ。Aヒョンをからかえるのなんてこの人くらいしかいないだろう。
「さあ、最後の問題はAさんです。問題はこちら!もし生まれ変わるならメンバーの中の誰になりたいでしょうか?」
ソクミンの高らかな声に2つの手が上がった。ジョンハニヒョンとスンチョリヒョンだ。
「待って待って待って!」
「ヒョン達はない!」
ウォヌとミンギュが猛烈に抗議する。なのに何故か2人はピッカピカの笑顔で手を上げ続け、まるで自分だと言いたげに前へと出てきた。
「絶対違うから言わないで〜!」
「無駄なことすんなよ!」
「おい!なんでそんな言われようなんだよ!」
ミョンホとジフンが止めに入るとスンチョリヒョンが憤慨した。
「そうだよなんで俺じゃないってお前達が言うの!」
「俺じゃないわけがない!」
「散れ馬鹿共!!!!!」
うるさいヒョン達にAヒョンの鉄槌が下ると何故かジスヒョンが腹を抱えて崩れ落ちた。

「えー、じゃあはい!」
場が治るとジュンが高く手を上げた。
「ドギョム!」
「理由は?」
「歌が上手いから」
ジュンが答えるとスングァンは「あぁ〜!」と唸ってから鉄琴を1つ叩く。
「違いますけど、理由はそういうことです!」
「そういうこと?」
俺が首を傾げていると、隣でチャンが勢いよく手を上げた。
「ホシ!」
「へ?」
「理由は、ダンスが上手くて尊敬できるから!」
チャンの元気な声の後、一瞬の間を開けて正解の和音と歓声が響き渡った。
「自分はホシのようには踊れないから、一度あんな風に踊ってみたい、という理由でした〜!」
ソクミンの言葉に呆然とした。チャンが俺の肩に手をかける。
「Aヒョン、ホシヒョンのこといつも凄い凄いって言ってるもんね」
「こらディノ、余計なこと言わないの」
Aヒョンが戻りながら俺を見て照れたように笑う。まさか自分が選ばれるとも、そんな風に思ってもらえているとも思わなかった。つられてだらしなく笑うと、ジフンも俺の顔を見て嬉しそうに目を細めた。

Jun→←Chan



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作者名:岡田 | 作成日時:2017年4月15日 9時

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