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「危ないだから1人夜歩くな」
「呑む誰とする？男いるのか？」
「スカート短いだから、それダメ」
愛ゆえだと分かっている。
「俺が払うだから、Aは財布だすな」
「A、仕事辞めたら？Aのお金要らないよ」
「Aは俺とだけ居れば良いじゃん？」
大切なものは懐に置いて出したくないタイプの男だと、重い男だと分かっていて恋に落ちた。
強い強い束縛も、日本と韓国の距離があるうちは心地よかったのだ。
毎日掛かってくる電話も、その場で出れずに掛け直すと拗ねている声色も。
全部全部愛おしかった。
韓国に移り住むことを決めたのも、愛しい男のためである。
就労ビザを取り、現地でウエイトレスの仕事も見つけた。
基本的にめんどくさがりな私がここまでの労力掛けられたのは、心配性な彼を安心させたかったから。
一緒に住めれば、彼も少しは安心できるんじゃないかと思っていたのだ。
よく考えれば移住当初から「俺の稼ぎでいいじゃん」と不満そうだった彼だが、自立した女でありたかった。
私は1人の人間として彼の横に立ちたかったのだ。
彼の機嫌を損ねないように、優しくやんわりと自分の主張を伝えていたつもりだった。
彼が安心するよう、精一杯愛を伝えてきたつもりだった。
でも、なにも伝わってなかったんだ。
そう実感したのは喧嘩別れをすることになる、2年前のあの日だった。
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この日は疲れていた。
ちょっとした接客ミス。
柄の悪い客。
日本訛りの辿々しい韓国語。
全てが合わされば、収集のつかないクレームに発展する訳で。
客に平謝りする自分と少し迷惑そうな同僚。
当たり前の説教をする店長。
＜韓国語、もう少し勉強してね。＞
やんわりと言われたその言葉が突き刺さる。
せっかく韓国人の彼氏と暮らしていても、Sellyは私が韓国語を勉強するのに好意的ではない。「俺が居ればいいじゃん」だそうだ。
『は〜…疲れちゃった…』
どんよりとした気分で制服を着替え、帰路につく。
普段より遅くなってしまったな、とスマホを取り出せば、おびただしい数の着信とチャット。もちろん、それら全てはSellyからのもので。
普段だったらすぐに折り返し電話をするのだが、その日はそんな元気もなかった。
電話したところで1から10まで説明して、愛してるから大丈夫浮気じゃない、と押し問答をさせられるだけだ。
少し迷ったが折り返しボタンを押さずに、スマホのバッグに仕舞う。
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ならか(プロフ) - にやけ止まらんくて焦る (2月14日 18時) (
レス) @page30 id: 72407f8835 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - Arce_さん» ありがとうございます！彼らのafter storyは少し書けたらとは思ってます！お褒め頂いてありがとうございます！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 青い目の宝石さんさん» ありがとうございます！褒めて頂いて本当に嬉しいです〜！！！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
Arce_(プロフ) - 読んでて楽しかったです！完結寂しいですが、おめでとうございますTT♡ (10月1日 4時) (レス) @page30 id: c41d959350 (このIDを非表示/違反報告)
青い目の宝石さん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めちゃめちゃ面白くて見やすかったです！！(о´∀`о) (10月1日 0時) (レス) @page30 id: c88fb3b6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2023年9月18日 13時
