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『いやもう、本当にぃ、Sellyぃが〜、嫉妬深くてさぁ〜？大変だったのよぉ…！！』
「ハイハイ、そうなの〜？」
どう嫉妬深いの〜？と、言いながらMondoは私のグラスにトポトポとワインを注ぐ。
真っ赤なそれをグイっと飲み干し、韓国での3年間を思い出しながら言葉を紡ぐ。
『帰宅時間は毎日連絡しなきゃだしぃ…男子の居ない飲み会にすら顔を出そうとするしぃ…！』
「え〜、それ普通じゃないの〜？」
『普通！？そんな訳ないでしょお！？』
勢い余ってガバッと立ち上がったら、目の前がグラリと揺れた。あぁ、これは自分のキャパを超えて呑んでしまっているな、と自覚は出来たものの止まらない。
倒れかけた私を受け止めてくれたMondoにそのまま寄りかかった。この状況を作ったのはMondoだ、迷惑だなんて言わせるもんか。
『すぐ浮気を疑うしさぁ…私がSellyのことが好きか、毎日、毎日確認するし…』
Mondoの腕の中の温かさ目を瞑る。
人肌の温かさなんて2年ぶりで、酔いも相待って心の奥にしまっていた言葉がどんどん溢れてきた。
『こんなに好きなのに…疑われて悔しい』
「好きなんだ？」
『うん…大好き…ずっと好き…』
目を瞑って、自分の気持ちを素直に言葉に出すのが心地よかった。Sellyの前でも、これだけ素直に言えたら良いのかもしれない、なんて腕の中でぼんやり考えていると、Mondoがクツクツと笑い出した。
『なに…？Mondo？』
Mondoが口を開くが、私を見ない。
私の奥、扉の方を見ている。
嫌な、予感がした。
「だってよ、Selly」
『…え゛』
ガバリとMondoの腕の中から顔を上げれば、私の背後にはSellyが立っていて。
血の気がサーーーと引いてゆくのがわかった。
『い、今の…聞いてた…？』
恐る恐る訪ねるも、返事はない。
代わりに地の這うような低い声で命令された。
「おい、Mondoから離れろ」
『は、はい…！』
素直にMondoから数歩距離を取れば、そのままグッと手首を掴まれSellyの胸の中に飛び込む形になる。
酒のせいで私の足元はフラフラで、抵抗はできない。
『あ、あの、Selly？今のは違うの、あの…』
「うるさい、だまれ、着いてこい」
全く聞く耳は持って貰えず。
問答無用でMondoの部屋から引きずり出された。
振り返って部屋の主に助けを求めるも、彼は笑いながらフリフリと手を振っているのみ。
本当に悪魔みたいなやつだ。
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ならか(プロフ) - にやけ止まらんくて焦る (2月14日 18時) (
レス) @page30 id: 72407f8835 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - Arce_さん» ありがとうございます！彼らのafter storyは少し書けたらとは思ってます！お褒め頂いてありがとうございます！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
おこめ(プロフ) - 青い目の宝石さんさん» ありがとうございます！褒めて頂いて本当に嬉しいです〜！！！ (10月1日 17時) (レス) id: 59d1a36373 (このIDを非表示/違反報告)
Arce_(プロフ) - 読んでて楽しかったです！完結寂しいですが、おめでとうございますTT♡ (10月1日 4時) (レス) @page30 id: c41d959350 (このIDを非表示/違反報告)
青い目の宝石さん(プロフ) - 完結おめでとうございます！！めちゃめちゃ面白くて見やすかったです！！(о´∀`о) (10月1日 0時) (レス) @page30 id: c88fb3b6cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おこめ | 作成日時：2023年9月18日 13時
