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「んー…、ヒントください。」
「構いませんが、ヒントを差し上げても答えを外した場合、ふたつ願いを叶えてください。」
「わかりました、その代わり分かりやすいヒントでお願いしますね」
勿論、と頷いた彼は一言
鼠、です。
と言った。
……いや、意味がわからない。仕事のヒントでネズミ…?
動物園の飼育員とかだろうか。いや、そんなはずは…
失礼な話ではあるが、ドストさんが動物の世話をする所なんて、あまりにもイメージできない。
うーん、あとネズミといえば、
「…チーズ工場の機械の管理!」
チーズしか思い浮かばない。
この人は機械の扱いに長けていたし、きっとそうだ。
なんて言い聞かせていると、これまたいい笑顔で、
「外れです。」
と。いや、まあ、流石に無理があるだろうとは思っていた。逆にさっきので正解だったら驚くくらいだ。
「ヒントが難しすぎるんですよ〜…」
「ふふ、ほぼ答えですよ?」
本当になんの仕事してるんだろ、謎は深まるばかりだ。
「さて、あなたの負けです。願いを聞いてください。」
「…はーい。あ、高いもの買うのとかはナシでお願いします!」
「わかっていますよ、まず一つ目。連絡先を交換しませんか?」
私に拒否権なんてないはずなのに、ちゃんと疑問符をつけて尋ねてくれる彼への好感があがる。ぜひ、と頷いてアドレスを交換した。
「二つ目、今日ぼくは仕事で疲れています。癒してください。」
咄嗟に言葉を理解出来ず固まった。
癒すってなんですか。
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こめこ(プロフ) - 疾風さん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて光栄です、これからもよろしくして頂けると幸いです! (2019年7月1日 4時) (レス) id: a5ceb500b2 (このIDを非表示/違反報告)
疾風(プロフ) - 少し遅くなってしまいましたが、完結おめでとうございます!こめこさんの書く作品どれも大好きなので、こめこさんを知れて良かったです!これからも頑張ってください! (2019年7月1日 2時) (レス) id: d43b897b4c (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - かなでさん» ほかの作品も読んで頂けているんですね、嬉しいです!ありがとうございます、拙い文章ですがこれからもよろしくして頂けるとありがたいです! (2019年6月29日 20時) (レス) id: a5ceb500b2 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - あさぎさん» 3期でドスくんに落ちた人は多いだろうなって見込み、、うふふ。コメントありがとう!あさぎちゃんも早く新作書いてね( (2019年6月29日 20時) (レス) id: a5ceb500b2 (このIDを非表示/違反報告)
こめこ(プロフ) - ねこ娘さん» ありがとうございます!違和感なく、というのは本当に嬉しいです!読んでいる途中でアレ?ってなると気持ちも冷めてしまいますから気をつけているつもりでした。次作も頑張ります、よろしくお願い致します! (2019年6月29日 20時) (レス) id: a5ceb500b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:こめこ | 作成日時:2018年12月22日 19時