【文スト】これはやられた。【太宰治】

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焦って、早まってしまった。


…反省しないと。


あと二日でゲームが終わってしまうのに、まだ関係を手に入れられないていないことがもどかしくて、焦燥感に包まれてしまった。


感情を抑えることは得意な筈なのだけど。


あんなことをしても無意味なのはわかっているのに、本当に馬鹿だ。



無理やりだったけど、嫌そうでは無かった事に少し安心しつつ、あの時欲をさらけ出してしまったことを悔やんだ。



…明日で終わり、という事実はやはり寂しくて、ゲームを持ち掛けた日のことを思い出す。


期間、もっと長くすればよかった。



後悔先に立たず、だ。




・




……太宰さん怒ってたなぁ。



嫌われちゃったら、どうしよう。



いや、好かれてるって事実が元々、あるかどうか分からないけど。



でも、急に接吻してくるくらいには、好意的に見られてるのかな。



………急に接吻？…接吻って、


恋人同士がするもの、だよ、ね、



もし、この気持ちを抱えているのが私だけじゃないなら、ランチの時言われたように、同じ気持ちなら、



所謂(いわゆる)、両想いと呼ばれる関係にあるのだとしたら、？



有り得ないと思うけど、あの日、理由を訪ねて誤魔化されたのが、もしも、彼の恋情によるものなら、？




明日は、ゲーム最終日、このまま終われば話す機会が減ってしまうけれど、



もしも、私が＿＿すれば、？

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