【実況者短編】ゲームがだいすきなきみへ【キヨ】 (ページ2)

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背中合わせのページ2

「なぁ…A」

『……』

「…とりあえず寝室のドア開けてくんね」
『いや』

「即答かよ」

寝室のドアの前で、俺は何してるんだろうか。
部屋にいるであろう、俺のお嫁さんに対して話しかけてる俺
小さくため息をついてから、その場に座り込みドアにもたれかかる。

「…何か怒ってんの」

『…別に』

「沢尻かよ」

『うるさい馬鹿キヨ』

「ひでぇ」

ふぅ、と息をつくと。
ドア越しで小さく鼻をすする音が聞こえる

「泣いてんのか、」

『………。』

「俺、なんかした…か？」

『…キヨが、悪いんじゃなくて……キヨが』

「…俺じゃねぇかｗｗ」

『……今日、女の子の友達と電話…して、たでしょ』

「え、あぁ…そういえば同級生の奴が
　同窓会の予定連絡を回してきたけど…別にやましい仲じゃねぇぞ…？」

『そんなの…わかってるもん。でも…もうキ、キヨのお嫁さんなのに…
　こんなんで妬いちゃうなんて…自分が嫌で、……顔見せたくな、くて…』

「……、」

…俺は単純だ、どうしようもなくこの扉を蹴り飛ばすぐらいの勢いで抱きしめたくなる。

「A、開けてくんねぇ…か？すっげぇ…お前んとこ抱きしめたい」

『っ、な……』

「いいから、はやくしろ俺もう限界無理ムリﾑﾘ。」

『……っ、』

しばらくすると、ゆっくりと鍵を開ける音がした。

その瞬間に、扉を開ける。

「…はぁ、やっと触れた」

ベットにも座らずに床に座るAをたまらず抱きしめた。