4 ページ33
・
人間を超えた、圧倒的な破壊が二人を襲う。“偽”敦の攻撃は最早隕石の連続落下に等しい。
圧倒的な破壊。
だが、異能にも限界がある。
証拠に“偽”敦の攻撃の強さが弱くなって来ているのだ。
芥川の口から血が漏れる。
「貴様の、それは___恐怖だ」
血の混じる声で芥川が云う。
“偽”敦の眼が焦点を失う。
「…あ………」
“偽”敦が芥川の体を放り上げる。
そしてその体に馬乗りになり、乱雑に殴りつける。芥川は抵抗をしようとしない。
「違う、違う、僕は!」
不意に、“偽”敦の手が止まった。“偽”敦の手に黒布が絡み付いている。
「……⁉︎」
“偽”敦の体が半回転し、床に叩きつけられる。掠れた声で“偽”敦が云う。
「何故………あれほど、攻撃を、受けて、」
芥川が冷たい眼で見下ろす。
「仕事は確実に成功させるのが僕の信条」
芥川が敦に眼差しを向ける。芥川の眼が云う。
やれ。楽にしてやれ。
敦は“偽”敦に近づいた。
“偽”敦の目には涙。
・
16人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:空白時 | 作成日時:2021年7月9日 13時