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一方その頃。
敦はヨコハマ湾が良く見える橋の上で依頼人を待っていた。
其の処に少し白髪の混じった五十代くらいの気の良さそうな男性がこっちに向かってきた。その男の気配は無、そのものだった。男性はおずおずと敦に声をかけた。
「すみません。この海を背景に写真を撮ってくれませんか?」
はい、善いですよ。と敦がカメラを受け取り、操作をした。敦は気付かなかったが、その男はうっそりと嗜虐的な笑みを浮かべ、手には包丁を閃かしていた。そして、その包丁を敦の脇腹に刺した。
「かはっ⁉︎」
男はこっちを無機質な目で見下ろし、告げた。その声はざらざらとした声。
「少し挨拶が過ぎてしまったようだね。私の名前は川端康成…だよ」
「川端……」敦が呻く。
体を浮く感覚に襲われた。
様子を見ていた谷崎が血相を変えて走り出した。
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珀秋そら(プロフ) - 感想正座待機でお待ちしておりますべ (2022年8月9日 18時) (レス) id: ae0531e6bf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空白時 | 作成日時:2021年7月9日 13時