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「ど、どうされました……？」
私の顔を見た二人は石のように固まった。自分で言うのもなんだが、映画の主演はヨーコちゃんかAAと呼ばれるくらいに名前が浸透してきている。萩原さんなら知ってくれていると思ったが……松田さんもとなると嬉しさ倍増だ。
「……Aさん……！？」
「はい」
慌てふためく萩原さんに松田さんがチョップする。萩原さんが痛がる様子を見せると、松田さんは小さく息を吐いた。
(これよ！幼なじみって本当に尊い！)
ブリッジをする心の私を悟られぬよう、口元に手を当てる。
「アンタ、猫飼ってないか？」
「飼ってますよ」
「どんな感じの猫だ？」
「……白い毛並みの子です」
何気ない会話をしているはずなのに、疑いの目が向けられているのを感じる。演技は完璧なはずなのに……。
ちょうど足に擦り寄ってきた愛猫を抱く。1年前に保護施設から引き取った家族だ。
「ホォー……。飼ってるのはコイツだけか？」
「え、はい」
松田さんは愛猫＿シロをジッと見て、私に目を移した。
「Aは本名か？」
「……はい」
AAという本名から名前を取って活動している。こうしておふたりに名前を呼ばれていると、またも心の私が暴れだしてきた。
「苗字は？」
「Aです。……立ち話も何なので上がられますか？」
本音はもっとこの2人をじっくり見たいという邪なものだけどね！
2人が目配せをして口端を上げたことに、私は気づかなかった。
「＿＿えっ、な」
拝啓、数分前の私。どうして2人を家にあげるという行動を取ったんでしょうか。
「悪ぃな。こうしないとアンタ逃げそうだから」
先程リビングについた途端、私は手首に手錠の片割れを回された。もう一方は何故か萩原さんが自身の手によいしょ、と笑顔ではめている。
「……いくら警察官だからといって、していい事と悪い事がありますよ！」
口ではこういうものの、内心鼻血を吹き出しそうな状態だ。隣に萩原さんがいて、そうならないわけが無い！
「ソレだ」
「へっ……？」
「何故、俺らが警察官だって知ってる？」
松田さんの言葉に一時思考が停止する。頑張って記憶を遡れども、確かに2人は自分たちが警察官だと口にしていない。
「どうして〜かなっ」
キュルンと語尾にハートを付ける勢いで誤魔化す。大半はこれでいけるんだから！
続く
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外惑星(プロフ) - 雪見大福さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます！これからも宜しくお願いします。 (8月9日 23時) (
レス) id: 1dd39356a5 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2022年5月2日 20時) (レス) @page8 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
外惑星(プロフ) - 美琴さん» ありがとうございます！私自身このような設定が好きで書いていて、楽しいです。これからも宜しくお願いします。 (2022年3月27日 3時) (レス) @page7 id: c1d7cd22b1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - 最高です！！続き楽しみにしてます！ (2022年3月22日 0時) (レス) @page7 id: 58aa1468ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外惑星 | 作成日時：2022年2月15日 1時
