4 お助けし隊─4 ページ5
「何だぁ？コイツ」
「みぃー」
突然ゴンドラに乗り込んできた猫(私)に、訝しげな視線を向ける松田さん。それからは原作通りに進み、残り2分という所になった。
「……悪ぃな、アイツの為にどうしても犯人を捕まえたいんだ」
脱力したような笑みを浮かべる松田さんを慰めるように、体を擦り寄せる。決してセクハラではない。猫なのだから合法だ。
私は皆を助けるためなら命も惜しまない。そうすることが松田さんの願いだというのなら、付き合うつもりでいる。しかし、いちるの望みをかけて叶うのなら、そちらに転んでも良いんじゃないなかろうか。
残り1分。松田さんの携帯が震えた。
「おい萩…！電話するなって──。……は？……おいっ！」
松田さんが何か言う暇もなく、電話相手は通話を切ったようだった。松田さんは舌打ちをして、煙草をふかした。
時間が刻々と進み、10秒前。松田さんがハサミと携帯を握りしめた。
3.2.1───
衝撃を緩和しようと目を瞑るも、想像していたことは起きず。恐る恐る覗き込んだ爆弾のディスプレイには0.023と表示されていた。へたりこむ松田さんは私を抱え、柔らかく笑った。
(…かっこよすぎな！？)
猫で良かったとつくづく思い、作戦通りに進んだことに安堵した。
「Aちゃん！どこいっとったん？大丈夫やった？」
ロケメンバーの元に戻ると、すっかり心配されてしまった。避難の混乱に紛れて何も言わずに抜け出したもんだから、マネージャーに怒られた。
「……とりあえず、ロケは中止。後日改めて別の場所で撮るそうよ」
「はーい」
ロケバスに乗り込む際、佐藤刑事に抱き締められている松田さんが見えた。松田さんが生きることで、高木刑事とはどうなるんだろう？……多分、大丈夫だよね？そこは高木刑事に頑張ってもらわないと。
少し経ち、爆弾の事件現場をリポートしていたラジオからも米花中央病院の爆弾が解体された、と放送された。恐らく萩原さんが解体したんだろうな。現場の音声に松田さんの怒号が微かに入っている。瞬間移動でもしたのか、松田さん。
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外惑星(プロフ) - 雪見大福さん» 返信遅くなりましたが、ありがとうございます！これからも宜しくお願いします。 (8月9日 23時) (
レス) id: 1dd39356a5 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2022年5月2日 20時) (レス) @page8 id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)
外惑星(プロフ) - 美琴さん» ありがとうございます！私自身このような設定が好きで書いていて、楽しいです。これからも宜しくお願いします。 (2022年3月27日 3時) (レス) @page7 id: c1d7cd22b1 (このIDを非表示/違反報告)
美琴(プロフ) - 最高です！！続き楽しみにしてます！ (2022年3月22日 0時) (レス) @page7 id: 58aa1468ce (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：外惑星 | 作成日時：2022年2月15日 1時
