無気力 ページ5
俺が再び書き出そうとすると増井麻衣はくいっ、と俺の袖を引いて押し止めた。
「あの、私茶道部なんですけど今度お茶会開くんです、公民館で。
だから、その……来てくれますか？」
「……」
突然の誘いに少し驚いた。
増井麻衣は目をそらして返事を待っている。
「まあ、いけたらな」
俺がそう答えるとぱあっ、と顔を輝かせて
「はいっ、是非！」
と笑った。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
放課後。
俺は大半の生徒がグランドにむかうなか、一人美術部室に歩いていた。
ちなみに沙紀と遙は陸上部だ。
扉をあけた。
「あ、Aくん、はろはろ〜」
美術部の部長、紅柚葉(ゆずりは ゆずは)先輩が挨拶をしてくれた。
それに適当にうす、とか返して定位置につく。
そして愛用しているスケッチブックを取り出し、絵を書き出す。
紅先輩は窓の外に目をやりながら大きめのスケッチブックに鉛筆を走らせている。
開けられた窓から少し風が入り、先輩の腰まで伸びた長い黒髪を揺らした。
紅柚葉は不思議な人物だ。
ふわふわとした雰囲気。
ほんわかした見た目。
それでいて鋭い一面も見せる。
もうこの先輩とは二年の付き合いになるが、未だにキャラをつかみ切れていない。
「そう言えばさ〜Aくん、透くんのこと知らない？
今日僕見てないけど……」
ちなみに謎の僕っ娘だ。
「加藤ですか？
確かに今日は遅いですね」
加藤透というもう一人の美術部員がまだ来ていなかった。
「うわっ…、お、遅れてすいません！
ちょっと係りの仕事がありまして……
連絡するの忘れてました」
「あ、透くん。はろはろ〜」
「あ、はい。はろはろ〜です」
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クロイツ＊(プロフ) - 凄く面白いです！続き楽しみにしてます！！更新頑張ってくださいね^ ^ (2014年6月16日 22時) (
レス) id: 36c34c9a11 (このIDを非表示/違反報告)
悠希(プロフ) - えっと、ゆずりは、は紅じゃなくて杠だと・・・ (2014年5月11日 9時) (レス) id: 9e8684c6e9 (このIDを非表示/違反報告)
美玲(プロフ) - 私男主大好きです！この作品もお気に入りになりました！これからも応援してます(*^_^*) (2014年5月7日 0時) (レス) id: 391bc86c23 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：AI | 作成日時：2014年5月5日 14時
