誤解 ページ9
次の日、教室にいくと、絵梨が駆け寄ってきた。
絵梨「ホンマ昨日はお兄ちゃんがごめんなぁ？」
「大丈夫！」そう笑顔で伝えたが心は晴れなかった。
放課後になって絵梨が「気まづかったら休んでええからね？私から蓮くんに言うしさ。」って優しく言ってくれた。
絵梨の優しさが心に染みた。
私は絵梨と部活に向かった。
私達が部室に入ると先輩と目が合い、一瞬にして、気まづい空気が流れた。
やっぱり今日は休んだ方が良さそうだと思い、皆に背を向けると、誰かに手を引かれた。
驚いて振り向くと、そこには先輩が立っていた。
「どう…したんですか？」恐る恐る聞くと、先輩はどもった。
「康二」目黒先輩が背中を押すように声をかけた。
(私もしかしてきらわれたのかな。)
(部活こないでって言われるのかな)
不安で一気に顔が強ばる
康二「あ、深刻な話とちゃうで？」
私の顔を見て気持ちを察したのか訂正してくれた。
「ごめん！」先輩は勢いよく頭を下げた。
康二「昨日は言いすぎた」
A「大丈夫ですよ？本音聞けて寧ろ良かったです」
「振り向いて欲しくて頑張ってたんですけど、色々迷惑でしたよね…」
好きでもない人と2人っきりとか…
「私と2人は嫌でしたよね」
康二「いや、そうやなくて…あれは本音やないねん」
A「え、違うんですか？私てっきりしつこすぎて嫌われたのかと…」
「ならどうして、あんなに必死に…」
蓮「ラウールに図星つかれて焦ったんだと。」
A「図星？」
ラウ「あ、やっぱり2人っきりが良かったんだ！」
康二「ちょっとちゃうけど…2人の方がAちゃんと仲良くなれるんちゃうかなって…ほら、ラウールおると、Aちゃんラウールとばっか話すやんか。ラウールも懐いとるし」
A「なんだぁ…そういう事かぁ。安心しました。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 5人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：しおこうじ | 作成日時：2022年1月27日 3時
