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スカートのポケットに入れていたスマホのバイブが無音の空間を切り裂くように鳴り響き
私達は咄嗟に我に返った
「…あ、ごめん…電話だっ…」
着信は、岩ちゃんからだった
多分準備を抜け出した及川さんについて私に居場所を聞こうと電話をして来たのだろう
「はぁ…どうせ岩ちゃんでしょ？
俺が電源切ってるからってAに電話してくるなんてねー。」
彼は大きな溜息を吐くと
画面を光らせ音を立てて振動するスマートフォンへと視線を落とす
「…あれ…？そのストラップなんか見たことあるかも。」
スマホに付いたストラップを指で触りながら首を傾げる彼に、私は何の躊躇いも無く見覚えがある理由を話した
「あー…これ岩ちゃんから貰ったストラップで、多分岩ちゃんも同じの付けてるから見覚えがあるのかも。」
ただ、お互い同じキャラクターが好きで何の理由もなく貰ったストラップで
お揃いとかではなく、本当に偶然同じキャラクターが好きなだけだった
「……何それ…面白くない…。」
突然低い声でボソっと呟いた彼に驚いて顔を覗き込むと、今まで見たことが無いような表情で私をジッと睨んでいた
目を細め眉間に皺を寄せたその表情はまるで別人のよう
キメ顔スマイルやいつものヘラヘラした表情
それに部活中に見せる真剣な表情やたまに見せる人を見下したような高飛車な表情・・
全てが大好きだったはずなのに、何故か今私は背筋に寒気を感じている
「…それ、外してよ…。」
スマホを握る私の手を強く掴み、今すぐストラップを外せと催促をする彼の手を慌てて振り払い
どうして外す必要があるのかを問い掛けると、彼は私を睨んだまま冷たく言い放った
「…何、外せないわけ？
あーあ。お前には、がっかりしたよ」
そんな事を言う人だったの？
何て疑問を感じる前に、とにかくショックで仕方がなかった・・
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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (
レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね！！完結お疲れ様でした！！漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ！！！！ (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(；▽；)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます！ (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き･･･!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)
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