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「…あ…いや…なんでもない…」







体温が低下し、青ざめていくような感覚を味わった事は初めてではなかったけれど
今、経験したことのない程の寒気が体を襲っている








「…あーあ。
何、気付いちゃったの??
俺、もうちょっと恋人ゴッコしたかったんだけどなー。」









彼は手に持ったコップの水を床に落とし
目を細め、私を見下すように睨み付けた








「…どうしたの…急に…?気付いたって…何に??!」







もう、訳がわからない
逃げようと思っても、ここは彼の家の部屋の中

目の前には背の高い彼がこちらを見下ろしている




逃げれるはずが無い







「…岩ちゃんなら、もう電話には出ないよ。

まあ、俺たちの邪魔をしようとする岩ちゃんが悪いんだけどね…
大事な仲間だし、友達だったのに…
お前にも…岩ちゃんにも…俺は本当に失望した。」









電話に出ないとはどう言う意味だろうか??
何度か電話をするたびに留守電に切り替わる瞬間、言い知れぬ緊張が走った





「…ねぇ?!なんか、勘違いしてるよ?及川さん…
私は岩ちゃんとはただの友達だし、私がずっと好きだったのは及川さんだけなんだよ?!」







「…黙れよ……」







驚く私の目を真っ直ぐに見つめながら低い声で、小さく吐き捨てると
彼はベッドに座る私の元へゆっくり近付いた

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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね!!完結お疲れ様でした!!漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ!!!! (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(;▽;)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます! (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き・・・!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月廻 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2015年9月20日 6時

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