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＊
「…お、お、おじゃま…します」
私の手を引く広い背中は足早に都会の路地を突き進み
タクシーを呼び止め、あっという間に立派なデザイナーズマンションのような建物の前へと到着していた
久しぶりの彼の横顔に、声に、ドキドキしすぎて数十分と言う時間がほんの刹那に感じる程だった
「……そんな固くならないでよー。
こんな狭い家だけど、寛いで？」
さすが、全日本。
大学生が住んでいるとは思えない、2LDK程の真新しい物件だと思える
玄関には女性からもらったのか？と言う匂いを漂わせる可愛らしい小物が置かれていたり
薔薇の香りのお香が炊かれたあとが残っていたり
ただ、ひたすらに女性の影を匂わせた
「…インテリア、相変わらずおしゃれだね……及川さん…」
複雑な思いを隠し、なるべく笑顔で接しようと心がけた
なんせ私はただの元恋人で、今はただの他人でしかないのだから
「…そうかなぁ？？
でもまあ、一応おしゃれには気を使ってるかなぁ。
あ、A。水飲むよね？？持ってくるから適当に座ってて。」
�狄紊鮖�って来る�瓩噺世Ω斥佞�
1年前の出来事を本能が呼び覚まし、私は一瞬怯んだ
「…あ…うん…ありがとう…」
まさか…また…
眠くなったりしないよね？
なんて、彼を無意識に疑ってしまう
あの時だって、私が勝手に眠っただけなのに
紺を基調に、綺麗に整頓された部屋を一周眺め
ソファでも、ベッドでもない何も置かれていないフローリング部分にゆっくり腰を落とし
落ち着かぬ心で、彼が部屋に戻るのを待った
「おまたせ、A。
って……またそんな場所に座って…
相変わらずだね、Aは。」
「…あ…うん、やっぱ人の家って慣れなくて…………」
彼が差し出したペットボトルのミネラルウォーターを受け取ると、妙な沈黙が二人の間に漂った
どこを見ていいのかわからず、目が泳ぐ
私は、何で彼の家にいるのだろう
お酒に酔っ払ったから？
だとしたらもう酔いは冷めているし、お世話になる必要は無い
普通に話したいけど、敬語にすべきなのか？とか
すぐに帰るべきなんだろうな。とか・・
恋人でも友達でも無い距離感に、切ないようなもどかしさを感じた
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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (
レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね！！完結お疲れ様でした！！漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ！！！！ (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(；▽；)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます！ (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き･･･!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)
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