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「岩ちゃん…に連絡しなきゃ…」
親も兄弟も近くにいない東京で、自分を助けてくれる友達は岩ちゃんだけだと思える
大学生活は友達も出来て楽しいけれど、いざという時頼れる関係性を築けているのか?と言われたら正直微妙だった
「…あ…もしもし…?いわちゃん??
いまね…大学の飲み会で○○駅前の居酒屋にいるんだけどねぇ…」
呂律が回らない状態で岩ちゃんに電話を掛けると
岩ちゃんは受話口の向こうで黙り込んでいる
「…いわちゃん??もしもし??
きこえてるー…??」
「…今…行くよ。」
受話口の向こうから聞こえてきたのは、低い声だった
頭が回らない私でもその短い一言がいつもと違うのが感じ取れる
それくらい、何か不思議な違和感を感じた
そんな事を考えてるうちに
どんどん頭が痛くなってきて、目を開けているのさえも辛くなって来た
忘年会シーズンにしては閑散としたこじんまりとした居酒屋の外には、順番待ちのお客さんが座れるようにと簡易ベンチが設置されている
私はそこに腰を掛け、冷たい夜風に吹かれながら溜息を吐く
「あー・・今日は本当に雪でも降りそうなくらい寒いや・・」
吐きそうになりながら
そう虚しく呟き
襲い来る睡魔に身を委ね、岩ちゃんが来てくれるまでの間だけでも・・と思いゆっくり目を閉じた
*
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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね!!完結お疲れ様でした!!漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ!!!! (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(;▽;)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます! (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き・・・!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)
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