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＊
ー夢主sideー
＊
「…い、いたた…」
下半身に鈍い痛みを感じ
何かスイッチでも押されたかのように不意に目覚めた私は、慌てて辺りを見渡した
及川さんに寄りかかるようにして眠ってしまったことは何とか覚えているが、何故眠ってしまったのかを思い出せない
灯りの付いていない部屋は薄暗く、カーテンの隙間から射し込む月明かりだけが青白く浮き上がるようにこちらを照らしていた
「…って、ベッド？」
どうもフカフカだなと思えば自分がいるのはベッドの上だった
そして、あろうことか私は服を着ていない
まだ上手く回らぬ頭を精一杯使い、状況を考えてみるが
頭に思い浮かぶのはどれも最悪のケースばかりだった
まさか
何も覚えていないこの状況で
私は及川さんと体を重ねてしまったのだろうか
床に散らばった制服のワイシャツを急いで拾い、ふと隣を見ると及川さんが綺麗な顔で眠っている
下半身に感じる違和感にも似た痛み、身体中に付けられたキスマーク・・
やはり私は・・
「あ、A。起きたの？」
耳鳴りさえも聴こえて来そうな程の無音な空間に、突然彼の優しい声が私を呼んだ
「…あ…及川さん…」
彼の寝起き特有の少し掠れた声は色気を纏っており、人を誘惑するような魅力があると思う
いや、彼の魅力は見た目や声はもちろんの事、センスも、仕草から自然と出る愛嬌までも、全部に�犂萎��瓩噺世Ε薀戰襪�貼られている
彼の横になった状態で甘えるような姿を見て、今更ながら惚れ惚れとしてしまう程だった
「…Aの家には、俺がちゃんと連絡しておいてあげたから。
今日は安心して泊まっていきな？」
「え…い、今何時ですか？」
「…んーあ、もう夜中の2時だね。」
に、2時！？
確か課題を教えて貰っていた時はまだ19時くらいだったはず
私は人の家で呑気に7時間近く眠っていたというのだ
「あ…私…帰りますっ…」
さすがに驚きを隠せない私は、慌てて残りの衣服を拾い集め布団の中で隠れるように身に付けた
「…えー？帰っちゃうのー？冷たいなぁ。
…さっきはあんなに激しく愛し合ったのにね」
彼の声のトーンがワントーン低くなり、私は思わず目を見開いてその余裕に満ち溢れた茶色い瞳を見つめた
「あ…あの……私達…その…
あれ…をしちゃったんでしょうか？
私…全然記憶が無くて…」
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ルーナ - すごくいい話でした。及川さんマジカッコイイ〜! (2017年5月20日 20時) (
レス) id: cc80c3096f (このIDを非表示/違反報告)
fantakirai(プロフ) - もう、マジ尊敬します。絵も上手くて、内容も素晴らしくて…憧れますね！！完結お疲れ様でした！！漫画に出来るくらい凄い作品だと思いましたァァァ！！！！ (2017年2月5日 23時) (レス) id: 9982731846 (このIDを非表示/違反報告)
Florenzia - 素晴らしいです! ヤンデレ感が最高でした。 絵が美しすぎて…漫画化して欲しいヽ(；▽；)ノ (2016年8月13日 23時) (レス) id: cc4291c704 (このIDを非表示/違反報告)
月世 - ヤンデレが大好きなので(特に及川たん)とっても良かったです!!!次回作も、読みます！ (2015年12月29日 21時) (レス) id: 0439949b3a (このIDを非表示/違反報告)
ほの - この作品はやっぱり好き･･･!!何回も見ちゃう。 (2015年12月20日 10時) (レス) id: 678d7ca983 (このIDを非表示/違反報告)
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